高齢者の帝王切開分娩時の子宮弛緩症を予防するために必要なオキシトシンの有効量の中央値

オキシトシン2.png・オキシトシンは帝王切開分娩(CD)時の子宮弛緩症の予防と治療の第一選択薬である。若年者(年齢 35 歳未満)と年長者(年齢 35 歳以上)の分娩患者を対象に、Dixon の上下法を用いて、帝王切開時の予防的オキシトシンボーラスの分娩患者 50% における有効量(ED50)を比較した。

・脊髄硬膜外併用麻酔下で CD を受けた若年分娩患者 28 例(若年群)と年長分娩患者 25 例(年長群)を登録した。最初のオキシトシンボーラスは 0.5IU で、0.25IU の増減を行った。母体への副作用、追加の子宮刺激剤の必要性、および推定出血量を記録した。

年長群のオキシトシンの ED50 は若年群より高かった(1.41 IU;95% 信頼区間、0.63-2.19) vs 0.66 IU(0.04-1.29)、P<0.001)。年長群の総オキシトシン量は若年群より高かった(5.9±2.9 vs 4.1±2.1 IU、P=0.01)。推定出血量は、高齢群で 401.2±204.5mL、若年群で 289.3±104.6mL であった(P=0.01)。副作用の全有病率は,高齢群の方が若年群よりも高かった(68.0% vs 21.4%、P<0.001)。

子宮弛緩症を予防するための初回ボーラス投与量とオキシトシンの総必要量は、CD 中に若年分娩患者よりも年長分娩患者の方が高かった。母体年齢が高い場合には、オキシトシンの高用量を必要とする可能性がある。

年長者の方が、若年者よりも子宮収縮が不良なんだな。

【出典】
The Median Effective Dose of Oxytocin Needed to Prevent Uterine Atony During Cesarean Delivery in Elderly Parturients
Drug Des Devel Ther. 2020 Dec 8;14:5451-5458. doi: 10.2147/DDDT.S258651. eCollection 2020.

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