小児の麻酔吸入中の片手と両手のマスク保持法の比較評価:無作為化クロスオーバー研究

両手マスクホールディング.png小児の麻酔導入時に両手マスク気道が片手マスク気道よりも優れているかどうかを評価することを目的とした。

アデノイド扁桃肥大のために閉塞性睡眠時無呼吸のある、アデノイド扁桃摘出術が予定された年齢 1〜8 歳の小児 60 名を対象に、無作為化二期的クロスオーバー試験を実施した。小児は 20 人ずつの 2 つの試験シーケンスと対照シーケンスに割り付けられた。麻酔深度の効果を評価するために対照シーケンスを追加した。シーケンス 1:それぞれ 30 秒間の片手気道に続いて両手気道、シーケンス 2:それぞれ 30 秒間の両手気道に続いて片手気道、シーケンス 3:60 秒間の両手気道とした。呼吸仕事量指数、位相角、労作呼吸指数は、インダクタンス式呼吸プレチスモグラフィを用いて記録した。その他のアウトカム指標は、一回換気量、分時換気量、呼吸数であった。直接比較とクロスオーバー分析が実施された。

・初期比較では片手気道の方が、両手気道よりも、位相角が大きく(平均差17.4;95%信頼区間[CI]1.07〜33.68;p=0.034)、労作呼吸指数が大きく(平均差 0.56;95%CI 0.16〜1.04;p=0.004)、分時換気量が少なく(平均さ -1567;95% CI -2695 〜 -5.4、p=0.004)、一回換気量が少なかった(平均差 -39;95% CI -2.7 〜 -5.4;p=0.02)。クロスオーバー分析では、位相角における被検者内差は両手気道よりも片手気道の方が大きく(34.3;95% CI 8.46 〜 60.14;p=0.01)、労作呼吸指数もまたそうであった(平均差 1.2; 95% CI 0.39 〜 2.00;p<0.0046)。分時換気量は両手気道よりも片手気道中の方が少なく(平均差. -3359;95% CI -4363 〜 -2355;p<0.0001)、一回換気量もそうであった(平均差. -78;95% CI -110.4 〜o -45.8;p<0.0001)。

アデノイド扁桃肥大に起因する閉塞性睡眠時無呼吸症候群の小児では、両手気道は、優れた気道の開存性を提供し麻酔深度に影響されなかった。

アデノイド扁桃肥大による閉塞性睡眠時無呼吸の患児では、両手を使ったマスク気道確保の方が確実な換気量が保持できるようだ。

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