閉塞性睡眠時無呼吸症患者における股関節全摘術の術後転帰と麻酔の種類:州入院患者データベースの後ろ向き分析

睡眠時無呼吸3.png・研究の目的は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)患者における股関節全置換術(THA)の術後転帰を調査すること、実践的ガイドラインの発表後の区域麻酔(RA)と全身麻酔(GA)の使用傾向を評価すること、麻酔の種類による術後転帰を比較することであった。

・・フロリダ、ニューヨーク、メリーランド、ケンタッキーで 2007 年から 2014 年までに待機的 THA を受けた 349,008 人の患者を、州入院患者データベース(SID)、Healthcare Cost and Utilization Projectから抽出し、その中に OSA 患者 18,063 人(5.2%)が含まれた。これらの患者を対象とした後ろ向き解析である。OSA が術後転帰に及ぼす影響を二変量解析および多変量ロジスティック回帰モデルを用いて調査した。研究された転帰には、院内死亡率、術後合併症、在院期間(LOS)、退院後再入院が含まれた。ニューヨークのみの集団(n=105,838、OSA患者 5306 人[5.0%])を対象に、OSA集団の転帰を麻酔の種類別に調査した。解析は全体および各年度ごとに行った。

OSA 有病率は 2007 年の 1.7% から 2014 年には 7.1% に増加した。多変量解析では、OSA の院内死亡率への影響は認められなかった(aOR:0.57、0.31〜1.04)。術後合併症、LOS、再入院率はいずれも OSA 患者で高かった。OSA 患者を GA で管理した場合、RA で管理した場合に比べて、男性では全体的な合併症と肺合併症の割合が高く、女性では 90 日再入院率が高いことが分かった。研究期間中、OSA 患者の GA 使用率は増加した。

THA を受けた患者の OSA 有病率は研究期間中に 4 倍に増加した。OSA は術後合併症、LOS、再入院の増加と関連していたが、院内死亡率とは関連していなかった。GA よりも RA を推奨するガイドラインが発表されたにもかかわらず、GA の使用率は試験期間中に増加した。

現代的な傾向としては、区域麻酔を併用して、全身麻酔自体は補助的になってきているので、全体的な全身麻酔使用率は増加しているのだろう。

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