帝王切開を受けた分娩患者における硬膜穿刺後頭痛の発生率、重症度、持続時間に対するクモ膜下フェンタニルの効果:無作為化比較試験

フェンタニル3.png・硬膜穿刺後頭痛(PDPH)は脊椎麻酔(SA)の副作用である。本研究は、PDPH の発生率、重症度、持続時間に対するフェンタニルクモ膜下投与の効果を検討するために実施された。

・本研究は、帝王切開(CS)を受けた 220 人の分娩患者を対象とした前向き無作為化比較試験である。ブピバカイン単独か(ブピバカイン群[B0]、n=111)、フェンタニル併用ブピバカイン(ブピバカインフェンタニル群[BF]、n=109)かを用いた SA 投与群の2群に分けた。血行動態、麻酔の質、母体の副作用、術後鎮痛を記録した。新生児 Apga rスコアを記録した。患者は CS 後 14 日間、PDPH の発生、その重症度と持続期間について経過追跡された。収集データは、SPSS version 25 を用いて統計的に分析した。

・血行動態については、両群とも導入後 5 分で心拍数が上昇し、導入後 2 分で血圧が低下していた。BF 群の 91.7%、B0 群の 79.3% で良好な術中麻酔が得られた(P<0.01)。BF 群では B0 群に比べて術後鎮痛時間が長かった(P<0.001)。BF 群での PDPH 発生率の減少は有意ではなかったが、B0 群では重症度と持続時間が有意に増加した。

CS 患者の SA に際して、ブピバカインにクモ膜下フェンタニルを追加しても PDPH の発現率は有意に低下しなかったが、重症度と持続期間は有意に低下した。

脊椎麻酔時にフェンタニルをクモ膜下に併用投与することで PDPH が発生した場合の重症度と持続期間が短縮すると。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた

この記事へのコメント