くも膜下ブロックの特性に及ぼすデキスメデトミジンの静脈内投与量差による効果:系統的レビューとメタ分析

初期負荷量.png・デキスメデトミジンは鎮静・鎮痛剤であり、近年、全身麻酔と区域麻酔の補助薬としての使用が増加している。今回の系統的レビューとメタ分析では、デキスメデトミジンの静脈内投与を伴うくも膜下ブロックの特徴の変化を検討した。著者らの目的は、デキスメデトミジンの静脈内投与量の差が、単回脊椎麻酔の知覚遮断と運動遮断の持続時間に及ぼす影響と、関連する副作用の発生率に及ぼす影響を評価することである。

・1992 年 1 月から 2019 年 4 月までに発表された無作為化臨床試験(RCT)のうち、脊椎麻酔にデキスメデトミジン静注の併用を調査したものを検索した。除外基準と包含基準を考慮した上で、985 人の患者を対象とした 15 件の RCT を含めた。異なる用量のデキスメデトミジン静注に関連して、知覚遮断と運動遮断の持続時間および関連する副作用を分析した。

デキスメデトミジンの静脈内投与は、1mcg/kg の負荷量では、脊椎麻酔の知覚遮断時間を平均 49.6 分、P<0.001 延長し、運動遮断時間を平均 44 分、P<0.001 延長したのに対して、0.5mcg/kg の負荷量では、知覚遮断を平均 43.06 分、P<0.001、運動遮断を平均 29.09 分、P<0.001 延長した。デキスメデトミジン関連の副作用は、投与量が多い患者ほど高く、対照群と比較して徐脈の発現率が高く(OR=3.53、P<0.001)、低血圧の発生率は 1.29 倍増加した(P=0.065)。

脊椎麻酔と併用してデキスメデトミジンを静脈内投与することで、知覚遮断と運動遮断の両方の持続時間を有意に延長する可能性がある。デキスメデトミジンの高負荷用量の使用は、低負荷用量と比較して、有益な変化は極少ない一方で、副作用が多いことと関連していた。

脊椎麻酔に併用するデキスメデトミジンの初期負荷量は、0.5mcg/kg で十分なようなだ。

【出典】
The Effect of Different Doses of Intravenous Dexmedetomidine on the Properties of Subarachnoid Blockade: A Systematic Review and Meta-Analysis
Local Reg Anesth. 2020 Dec 15;13:207-215. doi: 10.2147/LRA.S288726. eCollection 2020.

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