吸入麻酔または全静脈麻酔と大腸癌手術後の再発:デンマーク登録簿に基づいた傾向スコア相応研究

結腸癌.png・大腸癌手術中は、吸入麻酔の免疫調節効果により転移形成に好ましい環境が形成され、再発リスクの増加につながる可能性がある。著者らの目的は、大腸癌手術を受けた患者で、吸入麻酔 vs 静脈麻酔と癌再発との関連を評価することであった。

・2004 年から 2018 年に大腸癌手術を受けた患者を、デンマーク大腸癌群データベースおよびデンマーク麻酔データベースで同定した。術後病理報告書に登録されている残存腫瘍のある患者、局所内視鏡的切除術、ステント挿入術を除外した後、吸入麻酔への曝露状況に応じて患者を分類した。主要評価項目は再発(再発までの時間)であり、副次評価項目は全死因死亡(死亡までの時間)および無病生存期間(再発または死亡までの時間)であった。再発および死亡のイベントは、デンマーク市民登録システム、デンマーク国立病理学登録簿、デンマーク国立患者登録簿を用いて同定した。再発のハザード比(HR)の推定には部分分布ハザードアプローチを用い、全死因死亡率と無病生存期間には Cox 回帰を用いた。

・吸入麻酔を受けた患者 5238 人と静脈麻酔を受けた患者 6322 人を同定した。傾向コアマッチングにより、バランスのとれたベースライン共変量を持つ各群 4347 人を同定した。再発と吸入麻酔への曝露との間には弱い関連性が認められた(HR=1.12;95% 信頼区間[CI]、1.02〜1.23)。全死因死亡および無病生存期間の HR 推定値はそれぞれ 1.00(95%CI、0.93〜1.07)と 1.04(95%CI、0.98〜1.11)であった。

吸入麻酔への曝露は,大腸癌手術後の再発リスクの増加と関連していた。

大腸癌手術患者で、静脈麻酔よりも吸入麻酔の方が再発リスクが高まると。う〜ん、本当かな?

【出典】
Inhalation or total intravenous anaesthesia and recurrence after colorectal cancer surgery: a propensity score matched Danish registry-based study
Br J Anaesth. 2020 Dec 29;S0007-0912(20)30940-5. doi: 10.1016/j.bja.2020.11.019. Online ahead of print.

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