■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/01/07

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【問題1】(心臓・血管) 運動負荷時の冠血流が障害されるようになる冠動脈狭窄度は何%程度か?
1) 70% 2) 50% 3) 90% 4) 30% 5) 20%

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[解説] 冠動脈の狭窄度が50%程度になると、運動負荷時の冠血流が障害されるようになり、80〜90%程度になると、安静時の冠血流も障害されるようになる。


[正解] 2 [出典] CCUハンドブックP39



【問題2】(モニター) 混合静脈血酸素飽和度(SvO2)について正しいのはどれか。

ア:75%は正常である。

イ:酸素消費量(ml/分)は、(SaO2-SvO2)×ヘモグロビン値×13.8×心拍出量で表わされる。

ウ:SvO2の上昇は低体温によって起こる。

エ:シアン中毒はSvO2を上昇させる。

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[解説] 正常値は77〜68%、平均75%である。血漿中の溶存酸素は無視できるので、酸素消費量(ml/分)=(SaO2-SvO2)×ヘモグロビン値×13.8×心拍出量、で表わされる。低体温では、代謝の低下により組織での酸素消費量が減少するので、SvO2が上昇する。シアン中毒では、チトクロムオキシダーゼが阻害され、組織呼吸が抑制されるので、SvO2が上昇する。これは代謝性アシドーシスよりは先に検出されるので、有用である。


[正解] 全て [出典] 第30回麻酔指導医認定筆記試験:A24



【問題3】(筋弛緩) 筋弛緩薬の代謝・排泄につき誤っているのはどれか。

ア:dツボクラリンとパンクロニウムは投与量の10〜20%が胆汁中に排泄される。

イ:パンクロニウムとベクロニウムは血漿コリンエステラーゼの活性を阻害する。

ウ:アルクロニウムはすべて腎から排泄され、胆汁中にはみられない。

エ:パンクロニウムとベクロニウムは肝で脱アミノ化を受け代謝される。

オ:アトラクリウムは加水分解やホフマン転移により分解される。


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[解説] dツボクラリンは正常患者では10%が胆汁中に、腎不全があれば、40%が胆汁中に排泄され、パンクロニウムの5〜10%が胆汁中に未変化体として排泄される。ステロイド系筋弛緩薬の血漿コリンエステラーゼ活性阻害作用は最大で、パンクロニウムは血漿コリンエステラーゼの最も特異的な阻害薬の一つである。アルクロニウムは80〜85%が尿中、15〜20%が胆汁中に排泄される。パンクロニウムとベクロニウムは肝で脱アセチル化を受け代謝される。アトラクリウムは加水分解やホフマン転移により分解される。


[正解] (ウ)、(エ) [出典] 第26回麻酔指導医認定筆記試験:B8


■ これって常識? ■
1型糖尿病の自己抗体は,抗膵島細胞抗体(ICA),抗グルタミン酸脱炭酸酵素抗体(GAD),インスリン自己抗体(IAA:insulin autoantibodies)

1)これらの自己抗体は,発症早期に高率に検出される.
2)抗 GAD(autoantibodies to gulutamic acid decarboxylase)抗体の陽性率は60〜70%で,ICA(islet cell antibodies)に比べ,陽性持続期間が比較的長い.
3)これらの抗体陽性者は高率に1型糖尿病を発症し,ハイリスクグループと考えられる.
4)1型糖尿病の発症は,複数の遺伝子により支配されているが,HLA抗原では日本人はDR4,DR9,欧米人はDR3,DR4と強い相関を示す.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜内分泌編

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