思春期特発性脊椎手術における術中レミフェンタニル投与量と術後オピオイド消費量の関連:後ろ向きコホート研究

脊椎手術.png・思春期特発性脊柱側湾症(AIS)の手術は、術後疼痛が大きい。レミフェンタニルは短時間作用型のオピオイドであり、静脈麻酔の一部として使用されることが多い。レミフェンタニルは急性オピオイド耐性とオピオイド誘発性痛覚過敏に関与しており、その結果、術後疼痛とオピオイド消費量が増加することが示唆されている。本研究では、小児 AIS 患者を対象に、術中レミフェンタニルの投与量と術後 72 時間までの累積オピオイド消費量との関係を検討した。

・2015 年 1 月から 2017 年 10 月までに、単一の大きなな小児センターで静脈内全身麻酔下に後方脊椎固定術を受けた思春期患者を対象に、後ろ向きな診療録レビューを実施した。術中の累積体重調整レミフェンタニル投与量と、手術後 72 時間までの累積体重調整オピオイド消費量の対数変換との関係を回帰分析で検討した。人口統計学的データ、周術期鎮痛剤(ケタミン、デキスメデトミジン、アセトアミノフェン)、手術所要時間、器具固定を行った椎体数、輸血を含む、事前に決められた潜在的な交絡変数が収集された。これらの可能性のある交絡変数を調整するために多変量線形回帰分析が使用された。

・89 人の患者が包含基準を満たし、そのうち 78 人に解析のための完全なデータがあった。単変量線形回帰分析では、手術後 72 時間までのレミフェンタニル投与量とオピオイド消費量との間に関連はなかった(傾き=0.79[95%信頼区間[CI]、0.61-0.98;R2=0.0039;P=0.588])。考えられる交絡因子を調整した後、レミフェンタニルの用量(回帰係数(coeff.)-0.08;95%CI、-1.59〜1.43;P=0.912)と 72 時間までのオピオイド消費量との間には関係は認められなかった(傾き=0.90[95%CI、-0.65〜2.46];R2=0.1634)。このモデルを麻酔回復室(PACU)でのオピオイド消費について繰り返したときにも、同様の結果が得られた。

・特発性側湾症手術を受けた思春期患者を対象とした本研究では、プロポフォールをベースとした全静脈麻酔とマルチモーダル鎮痛剤を用いた場合、術中レミフェンタニル投与量と術後オピオイド消費量との間に関連性は認められなかった。これらの結果は、この関係をさらに評価するための将来の前向き対照研究の方向性を示している。

脊椎側和商手術で、術中レミフェンタニル使用量と術後オピオイド使用量との間には関連性はなかったと。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント