脊椎麻酔下で帝王切開分娩を行った女性におけるデキサメタゾンと硬膜穿刺後頭痛:無作為化比較試験の系統的レビューとメタ分析

頭痛3.png・硬膜穿刺後頭痛は、帝王切開分娩を受ける女性の脊椎麻酔後のよく見られる合併症である。デキサメタゾンの静脈内投与は、PDPH の発生率と重症度を低下させるために使用されてきたが、議論の余地のある結果となっている。本系統的レビューとメタ分析は、PDPH に及ぼす静脈内デキサメタゾンの効果を評価することを目的とした。

・本研究は、PRIISMA に従って報告されている。主要評価項目はPDPH の発生率と重症度とした。副次評価項目は術後の鎮痛剤総必要量と嘔気嘔吐の発生率であった。12 件の無作為化比較試験には、合計 1548 人の女性が含まれた。

デキサメタゾンの静脈内投与は PDPH の発生率に影響を与えなかった(OR=0.64;CI、0.39〜1.05;I2=71%、P=0.08)。静脈内デキサメタゾンは、24 時間後、48 時間後、術後 1 週間以内の PDPH の発生率にp<0.05未満での有意差を示さなかった。ランダム効果モデルの統合分析では、デキサメタゾンの静脈内投与はVAS による PDPH の重症度に影響を及ぼさなかった(MD=0.78;CI、-2.27〜0.71;I2 = 98%、P=0.30)。

・脊椎麻酔下に帝王切開分娩を受けた女性において、デキサメタゾンの静脈内投与は、PDPH の発生率と重症度を低下させることができなかった。

PDPH の頭痛の原因は、炎症性はなく脳脊髄の尾側への牽引の結果としての物理的な血管系の拡張や収縮、血流障害であろうからデキサメタゾンは理論的にも効果がなさそうだ。

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