■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/02/22

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【問題1】(外傷・出血・感染) 次の薬物のうち2峰性の長時間の呼吸抑制が認められているのはどれか?
1) ペンタゾシン
3) フェンタニール
5) メペリジン
2) モルヒネ
4) ブプレノルフィン


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[解説] 鎮痛薬の呼吸への影響:延髄にある呼吸中枢を抑制し、呼吸数、1回換気量、分時換気量の低下、CO2換気応答の抑制が生じる。とくに呼吸数の減少が著明である。例えば、モルヒネは分時換気量を2〜4時間抑制するが、CO2換気応答の抑制は18時間も続くことがある。また、ブプレノルフィンは2峰性の長時間の呼吸抑制が認められている。作動−抑制薬は鎮痛作用と同様に呼吸抑制についてもceiling effectがあるとされる。


[正解] 4 [出典] 手術直後の患者管理P41



【問題2】(周術期の循環管理) イソプロテレノールについて正しい記述はどれか。

ア:純粋なβ刺激作用を持つ。

イ:体血管抵抗を低下させる。

ウ:気管支拡張作用を持つ。

エ:平均血圧は上昇する。

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[解説] イソプロテレノールは純粋な合成β受容体刺激薬である。心拍出量は増加するが、血管拡張のため平均血圧は低下する。主としてCOMTにより分解される。気管支拡張作用をもつ。ヒスタミン遊離を抑制する。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題3】(心臓血管) PTCAの適応から除外するべき症例はどれか?

ア:左冠動脈主幹部病変の場合

イ:3枝病変中2枝が完全閉塞している場合

ウ:器質的狭窄部の長さが2cm以上ある場合

エ:冠動脈の石灰化が著明な場合

オ:鋭角的屈曲部およびその遠位の狭窄がある場合


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[解説] 1979年に提唱されたPTCA適応基準では、いろいろな条件があったが、その後、器具や技術の進歩に伴い成功率が上昇し、合併症が減少するにつれ、適応は大きく拡大された。最近では75歳以上の高齢者、狭心症歴が1年以上、多枝病変に対しても行われ、さらに切迫梗塞や急性心筋梗塞に対しても積極的に行われている。除外すべき症例は、①左冠動脈主幹部病変 ②3枝病変中2枝が完全閉塞 ③器質的狭窄部の長さが2cm以上 ④冠動脈の石灰化が著明 ⑤鋭角的屈曲部およびその遠位の狭窄 ⑥潰瘍形成や解離を疑わせる病変であり、外科的CABGの適応である。


[正解] 全て [出典] LiSA Vol5-No9-p921(1998)




【問題4】(肝・腎・消化管) 超音波エコー像において、腹腔内貯留液に特徴的なものはどれか?
1) 音響陰影
3) 無エコー
5) ライン状エコー
2) 多重反射
4) スペックルパターン


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[解説] 超音波エコー像における特徴的所見:骨やある種の結石→音響陰影、実質臓器→スペックルパターン、腹壁や横隔膜、臓器皮膜→ライン状エコー、腹腔内遊離ガス→多重反射、腹腔内貯留液→無エコー、keyboard sign→イレウス


[正解] 3 [出典] 救急認定医診療指診P609

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