帝王切開分娩に際してのクモ膜下モルヒネ後の掻痒症の予防

モルヒネ3.png・モルヒネをクモ膜下投与すると帝王切開後に効果的な鎮痛効果が得られるが、モルヒネを投与された女性の最大 90% が過剰なそう痒感を経験するという、用量依存性の望ましくない効果がある。そう痒症は看護負担を増やし、授乳を遅らせ、患者の満足度を低下させる可能性がある。クモ膜下 0.1mg を投与すると、鎮痛は維持されるが、そう痒症は著しく減少する。本研究は、帝王切開後のそう痒症について考えられる原因と対処法を明らかにすることを目的とした。

麻酔提供者には、そう痒症を予防するための戦略としてクモ膜下モルヒネを 0.1mg に制限するよう教育し、奨励した。反復測定デザインで、治療が必要なそう痒症の発生率とオピオイド消費量を術後 24 時間後に測定した。プロジェクト介入前の 30 件のカルテとプロジェクト介入後の 30 件のカルテの評価を行った。

・介入前の治療が必要なそう痒症の割合は 37% で、全員がクモ膜下モルヒネ≧1.5mg を投与されていた。介入後の治療が必要なそう痒症は、クモ膜下モルヒネ 0.1mg、0.2mg 投与後それぞれ 13%、57% であった。オピオイド消費量は両群間で差はなかった。

帝王切開後の女性に効果的な鎮痛を維持しつつ、そう痒症の発生率を低下させるためにクモ膜下モルヒネをエビデンスに基づいて投与することを提唱することで、周産期看護師は麻酔提供者の診療に影響を及ぼすことができる。

掻痒症の点からも、クモ膜下モルヒネ投与量は 0.1mg とするべきのようだ。

【出典】
Prevention of Pruritis following Spinal Morphine for Scheduled Cesarean Birth
MCN Am J Matern Child Nurs. 2021 Mar-Apr 01;46(2):97-102.

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