■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/03/04

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【問題1】(心臓血管) PTCAの適応から除外するべき症例はどれか?

ア:左冠動脈主幹部病変の場合

イ:3枝病変中2枝が完全閉塞している場合

ウ:器質的狭窄部の長さが2cm以上ある場合

エ:冠動脈の石灰化が著明な場合

オ:鋭角的屈曲部およびその遠位の狭窄がある場合


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[解説] 1979年に提唱されたPTCA適応基準では、いろいろな条件があったが、その後、器具や技術の進歩に伴い成功率が上昇し、合併症が減少するにつれ、適応は大きく拡大された。最近では75歳以上の高齢者、狭心症歴が1年以上、多枝病変に対しても行われ、さらに切迫梗塞や急性心筋梗塞に対しても積極的に行われている。除外すべき症例は、①左冠動脈主幹部病変 ②3枝病変中2枝が完全閉塞 ③器質的狭窄部の長さが2cm以上 ④冠動脈の石灰化が著明 ⑤鋭角的屈曲部およびその遠位の狭窄 ⑥潰瘍形成や解離を疑わせる病変であり、外科的CABGの適応である。


[正解] 全て [出典] LiSA Vol5-No9-p921(1998)




【問題2】(呼吸) 胸腔内圧を上昇させて気道異物を吐出させる手技を何というか?
1) バルサルバ法
3) ハイムリッヒ法
5) アシュナー法
2) ミュラー法
4) セリアック法


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[解説] 胸腔内圧を上昇させて気道異物を吐出させる手技をハイムリッヒ法と言う。患者の背側にまわり、右手の拳を上腹部に当て、左手で右手を持ち、前腕で下部胸郭を手前上方に強く引き締めると、横隔膜を介して肺が圧迫されて強い呼息が気道内に起こり、異物が咽喉頭部から喀出される。ミュラー法、バルサルバ法、アシュナー法はともに迷走神経緊張法で、それぞれ、鼻口をつまんで深呼気位から吸気努力をする、鼻口をつまんで深吸気位から呼出努力をする、眼球圧迫を行なう手技である。


[正解] 3 [出典] 研修医ノートP500


■ これって常識? ■
下血の患者をみたら,薬剤の服用歴を必ず聞け!

1)下血の患者への問診では,腹痛,便の性状,経過のほかに,薬剤の服用歴を聞く.
2)下部消化管出血の鑑別診断としては,虚血性腸炎(35%),抗生物質起因性出血性腸炎(20%),大腸癌およびポリープ,憩室炎,痔疾患,感染性腸炎(おのおの10%)などがある.
3)抗生物質起因性出血性腸炎は横行結腸を中心とするが,下腹部痛の訴えが多い.原因薬剤としては合成ペニシリンが多く,ユナシンが最多.服用後 3〜4日が多い.「3日前から風邪をひき,近医にかかっていたが,今日下血をした」などという患者では,必ず疑う.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜消化器編




【問題3】(外傷・出血・感染) 血胸に対して胸腔ドレナージを行っている場合、出血がどれくらいあれば、緊急開胸手術を考慮するべきか?
1) 30ml/hr以上
3) 50ml/hr以上
5) 200ml/hr以上
2) 100ml/hr以上
4) 500ml/hr以上


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[解説] 血胸に対して胸腔ドレナージを行っている場合、出血200ml/hr以上が2〜3時間続くようであれば、緊急開胸手術を考慮するべきである。


[正解] 5 [出典] 緊急処置マニュアルP138

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