■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/03/12

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■ これって常識? ■
肺動静脈瘻をみたら,脳膿瘍や喀血に注意せよ!

1)肺動静脈瘻のほとんどが成人で発見され,男女比は2:1.先天性のものはOsler-Weber-Rendu Syndrome(遺伝性出血性毛細血管拡張症)に伴うもので,全肺動静脈瘤の10〜20%程度を占める.後天性のものは肝硬変,肺結核,甲状腺癌の転移,肺寄生虫症などが多い.下葉にできることが多いが,左右差ははっきりしない.2/3は多発.
2)シャントが大きいと多血症,呼吸困難,チアノーゼ,ばち指を呈する.Osler-Weber-Rendu Syndromeでは肺外症状を伴い,消化管出血,鼻出血,中枢神経症状などが起こりうる.ときに血管雑音を聴取することあり.
3)画像所見上は,円形から類円形,境界明瞭,ときに分葉を示す腫瘤状陰影を呈し,これらはValsalvaおよびMuller testでの大きさの変化を認める.肺動脈造影で腫瘤陰影に一致した濃染像と肺静脈の早期出現を認める.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜呼吸器編


【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.2p32

(気管内挿管)『吐血中で挿管できない!』

食道静脈瘤破裂から出血しており、肝性昏睡、出血性ショック状態で意識レベルが低下している患者では、SBチューブ挿入や硬化療法の最中に誤嚥する可能性が高いので、まず覚醒下で気管内挿管する必要がある。出血の程度が少なければよいが、大量に吐血している場合には、まずスパイラルチューブを食道挿管し、カフを脹らませてその内腔から血液を逃しておいて、口腔内を吸引し挿管すればよい。







【問題1】(産科麻酔) 産科麻酔について正しいのはどれか?

ア:妊娠中の手術は周産期死亡率を増加させる。

イ:胎児徐脈のうち遅発性徐脈は臍帯の圧迫によるものである。

ウ:妊婦ではクレアチニンクリアランスが低下する。

エ:妊娠中に2番目に多い手術は卵巣嚢腫の頸捻転や破裂、出血に対する手術である。

オ:胎児徐脈のうち変動性徐脈は子宮胎盤機能不全によるものである。


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[解説] ア:○:妊娠中の手術は周産期死亡率を増加させるので、早産の危険性を減らすために子宮への操作を最小限にする。
イ:×:胎児徐脈のうち遅発性徐脈は子宮胎盤機能不全によるものである。早発性徐脈は頭部の圧迫によるものである。変動性徐脈は臍帯の圧迫による。
ウ:×:妊婦では腎血漿流量や、糸球体濾過率、クレアチニンクリアランスが増加する。
エ:○:妊娠中に2番目に多い手術は卵巣嚢腫の頸捻転や破裂、出血に対する手術である。もっとも多い手術は虫垂炎の手術である。
オ:×:胎児徐脈のうち変動性徐脈は臍帯の圧迫によるものである。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p412-419





【問題2】(腎疾患患者への注意) 腎不全の原因になるものはどれか。
ア:糖尿病
ウ:心不全
イ:全身性エリテマトーデス(SLE)
エ:アスピリン

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[解説] 糖尿病、SLEや慢性関節リウマチなどの膠原病は、腎不全の原因となる。


[正解] (全て) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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