電気けいれん療法中の血行動態、発作持続時間、回復に対するプロポフォールおよびプロポフォール-レミフェンタニル併用療法の効果

電気痙攣療法.png・本研究では、電気けいれん療法(ECT)を受ける患者において、プロポフォール治療に異なる用量のレミフェンタニルを追加することが、プロポフォール単独と比較して、発作持続時間、血行動態の変化、回復時間などのパラメータに及ぼす影響を評価することを目的とした。

・本研究は、精神科クリニックで ECT による治療を予定していた年齢 20〜65 歳の患者 17 名を対象とした、自己対照型の前向き二重盲式調査として計画された。P 群(プロポフォール)は、プロポフォールを 0.5 mg/kg を静脈内にボーラス投与した後、生食 10 mL を投与した。プロポフォール 0.5mg/kg を静脈内ボーラス投与した後に、R I 群(プロポフォール+レミフェンタニル-1)にはレミフェンタニル 1.5μg/kg を投与し、R II 群(プロポフォール+レミフェンタニル-2)にはレミフェンタニル 2μg/kg を投与した。発作後の血行動態変数と発作持続時間を記録した。自発呼吸、開眼、Aldrete スコア>9 を達成するまでの時間を記録した。

脳波上の発作持続時間は、R I 群(34.7±13 秒)と R II 群(34.9±12 秒)で P 群(24±7.5 秒)よりも有意に長かった。運動発作持続時間は、R I 群(29.70±12.8)と R II 群(28.1±10)で P 群(21±7.3)よりも長かった。総プロポフォール量は、P 群 121±21 mg、R I 群 69.4±2 mg、R II 群 67±17 mg であった。開眼までの時間、簡単な命令に従うまでの時間、Aldrete スコア>9 を達成するまでの時間は、R I 群と R II 群で P 群よりも有意に短かった。

・ECT は精神疾患の患者にとって安全で効果的な治療法である。プロポフォル-レミフェンタニル麻酔は発作時間を延長し、回復時間を短縮するので、この併用はこの患者群に特に適していることが示唆される。

電気けいれん療法では、プロポフォール単独よりもレミフェンタニルを併用した方が、少ないプロポフォール量で、けいれん持続時間が延長し、回復が早くなると。

【出典】
Effects of Propofol and Propofol-Remifentanil Combinations on Haemodynamics, Seizure Duration and Recovery during Electroconvulsive Therapy
Turk J Anaesthesiol Reanim. 2021 Feb;49(1):44-51. doi: 10.5152/TJAR.2020.157. Epub 2020 Dec 16.

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