■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/03/08

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【問題1】(代謝) 周術期の肝障害について正しいものはどれか?

ア:門脈シャント手術後の死亡率は、Child分類 class B で31%であった。

イ:肝腎症候群では尿比重<1010である。

ウ:ハロタン肝炎の肝機能障害の発生は通常、術後3〜10日である。

エ:ASTは網内系によって速やかに循環系から除去される。

オ:肝硬変患者では、全末梢血管抵抗が上昇しており代償性に循環血漿量が減少している。


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[解説] ア:○:門脈シャント手術後の死亡率は、Child分類 class A、B、C で各10、31、76%であった。
イ:×:肝腎症候群では尿比重>1010である。
ウ:×:ハロタン肝炎には免疫反応が関与しているため、肝機能障害の発生は通常、術後7〜28日である。これに関連した所見としては、発熱、関節痛、発疹、好酸球増多、自己抗体、血中の免疫複合体の検出がある。
エ:○:ASTとALTの2つの酵素は並行して増減する傾向があるが、ASTは網内系によって速やかに循環系から除去される。
オ:×:肝硬変患者では、血管拡張によって循環血漿量が増え、末梢の血流量も増加する。肝疾患が進行すると、ほとんどの患者で血行動態は亢進状態となり、全末梢血管抵抗が低下し代償性に心拍出量が増加する。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p305-311




【問題2】(溺水・中毒・体温) 乳児ボツリヌス症の原因となり、1歳以下の乳児には与えないようアメリカ小児学会が勧告している食物は?
1) オレンジジャム
3) はちみつ
5) みかん
2) イチゴジャム
4) マスカット


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[解説] ボツリヌス中毒の原因食品として一般的なのは、いずし、キャビア、ソーセージである、我が国で1984年に発生した芥子レンコン事件の原因菌もボツリヌス菌であった。乳児ボツリヌス症の原因となり、1歳以下の乳児には与えないようアメリカ小児学会が勧告している食物ははちみつである。


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術2P152




【問題3】(心臓・血管) 重要臓器(脳・心・腎)のautoregulationの働く平均血圧の範囲はどれか?
1) 40〜120mmHg
3) 60〜140mmHg
5) 100〜180mmHg
2) 80〜160mmHg
4) 20〜100mmHg


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[解説] 頭蓋内圧の亢進、血管の狭窄、高血圧症などがなければ、重要臓器(脳・心・腎)のautoregulationの働く平均血圧の範囲は60〜140mmHg(100±40)である。したがって、通常平均動脈圧は、60mmHg以上を保たねばならない。虚血性心疾患、虚血性脳血管障害、腎動脈の狭窄などのある患者、高血圧患者、老人などでは、平均動脈圧を70mmHg以上に保っておく。


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術1p39




【問題4】(心臓・血管) 感染性心内膜炎の時、心エコーではどんな所見が得られるか?
1) 右室拡大
3) 左室壁運動低下
5) 弁尖の肥厚、石灰化
2) 疣贅の付着
4) echo free space


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[解説] 心エコー検査と疾患に特徴的な所見:心タンポナーデ→echo free space、肺血栓塞栓→右室拡大、急性心筋梗塞→左室壁運動低下、感染性心内膜炎→疣贅の付着、僧帽弁狭窄症→弁尖の肥厚、石灰化。不明熱の患者に心雑音を聴取する場合には、感染性心内膜炎が疑われ、心エコーにて疣贅の有無を確認する必要がある。疣贅は、僧帽弁や大動脈弁に多く、三尖弁や肺動脈弁では稀である。


[正解] 2 [出典] 救急認定医診療指診p622

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