■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/04/13

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【問題1】(産婦人科領域の麻酔) 胎児のモニタリングについて正しい記述はどれか。

ア:早期徐脈は児頭の圧迫による迷走神経反射によるものである。

イ:遅発性徐脈は子宮胎盤循環の悪化を意味する。

ウ:早期徐脈の場合には特別な治療は必要ない。

エ:変動一過性徐脈がみられたら、帝王切開をできるだけ早く行う。

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[解説] 胎児心拍モニタリングから児の状態をかなり正確に知ることができる。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題2】(麻酔薬) 吸入麻酔薬について正しいのはどれか?

ア:血液/ガス分配係数はデスフルラン<セボフルラン<イソフルラン<ハロタン

イ:1分子中にもっとも多くフッ素原子を含むのはデスフルランである。

ウ:MACは加齢とともに低下する。

エ:揮発性吸入麻酔薬は、いずれもハロゲン元素で置換されたアルカンである。

オ:体温が1℃下がるごとにMACは7-10%低下する。


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[解説] ○:血液/ガス分配係数はデスフルラン(0.42)<笑気(0.47)<セボフルラン(0.69)<イソフルラン(1.4)<ハロタン(2.3)
×:1分子中にもっとも多くフッ素原子を含むのはセボフルラン(7)である。デスフルラン(6)、イソフルラン(5)、エンフルラン(5)、ハロタン(3)
○:MACは加齢とともに低下する。セボフルランでは年齢が10歳上がると、MACが7.2%減少する。
×:ハロタンは、ハロゲン元素で置換されたアルカンであるが、それ以外の一般に使用されている揮発性麻酔薬はハロゲン元素で置換されたエーテルである。
×:体温が1℃下がるごとにMACは2-5%低下する。p222では5-7%低下するとある。「体温が1℃下がるごとに酸素消費は7-10%低下する。」なら○。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p65-71



【問題3】(局所麻酔) 局所麻酔薬について正しいのはどれか。

ア:日本で使用されているブピバカインはラセミ体である。

イ:レボブピバカインは心毒性が少ない。

ウ:レボロピバカインはデキストロよりも効力が弱い。

エ:メピバカインは、レボとデキストロで心毒性に差がない。

オ:ロピバカインはブピバカインの光学異性体である。


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[解説] 日本で使用されているブピバカインはラセミ体である。レボブピバカインは心毒性が少ないので、外国では製品化されている。同様に、レボロピバカインはデキストロよりも心毒性が少ないので、レボだけを製品化してロピバカインとして販売されている。しかし、デキストロに比べて効力が弱いので、高濃度のものが製品化されている。メピバカインは、レボとデキストロで心毒性に差がない。ロピバカインはブピバカインの光学異性体ではない。メピバカイン、ロピバカイン、ブピバカインは構造的によく似ており、メピバカインのメチル基の部分が、それぞれプロピル基、ブチル基に置き換わっている(名称の類似性に気が付きますか? メ=メ、プロピ=ロピ、ブ=ブ)。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ)、(エ) [出典] 「こだわり」の局所麻酔p16


【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.1p169

(しゃっくり)『しゃっくりが止らない!』

●術中・術後のしゃっくり:難治性吃逆=48時間以上持続 ●しゃっくりの原因と発生機序  ●麻酔前診察において注意すべき事項  ●しゃっくりの一般的治療法  ●術中・術後のしゃっくりの治療法:①手術操作中断 ②麻酔深度を深く ③筋弛緩薬の追加投与 ④胃内吸引・胃洗浄 ⑤経口・経鼻的咽頭粘膜刺激、舌牽引 ⑥20cmH2Oで20〜30秒加圧 ⑦アシドーシス是正 ⑧物理的迷走神経刺激(眼球圧迫、頚動脈洞マッサージ) ⑨薬物:コントミン、メチルフェニデート、メトクロプラミド、アトロピン、咽頭リドカインスプレー、ケタミン




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