自発呼吸を伴う非挿管式ビデオ補助胸部手術と挿管式ビデオ補助胸部手術の比較:14 件の無作為化比較試験に基づくメタ分析

VATS2.png・ビデオ補助胸部手術(VATS)では、一般的に全身麻酔下で気管挿管を行う。しかし、どうしても挿管関連の合併症を引き起こし、術後の回復過程を長引かせてしまうことがある。徐々に、非挿管式ビデオ補助胸部手術(NIVATS)が利用されるようになってきた。しかし、その安全性と有効性については議論の余地がある。

・Cochrane Library、Web of Science、PubMed、Embase、ClinicalTrials.gov のデータベースから 2020 年 8 月までに発表された無作為化比較試験(RCT)を選択し、組み入れ基準に従って本研究に組み入れた。2 人の査読者がこれらの RCT を一次審査し、別々に関連データを抽出した。これらの RCT のバイアスのリスクを評価した後、Review Manager 5.3 を用いてメタ分析を行った。プールされたデータは、ランダム効果モデルを用いてメタ解析を行った。

・非挿管患者と挿管患者の在院日数の平均差(MD)は -1.41 日、95% 信頼区間(CI)は -2.47〜-0.34 であった(P=0.01)。また、両群間の視覚的アナログスケール(VAS)スコアは、MD -0.34(95%CI:-0.58〜-0.10、P=0.006)を示した。NIVATS を実施した患者では、挿管患者に比較して、全体的な合併症(オッズ比(OR)0.41、95%CI:0.25〜0.67、P=0.0004)、エアリーク(OR 0.45、95%CI:0.24〜0.87、P=0.02)、咽頭部不快感(OR 0. 08;95%CI:0.04〜0.17;P<0.00001)、嗄声(OR 0.06;95%CI:0.02〜0.21;P<0.00001)、消化管反応(OR 0.23;95%CI:0.10〜0.53;P=0.0005)などの割合が低かった。NIVATS 群の麻酔満足度スコアは、 VATS 群に比べて有意に高かった(MD 0.50;95%CI:0.12〜0.88;P=0.009)。しかし、手術時間の長さ(MD 0.90 時間;95%CI:-0.23〜2.03;P=0.12)と術野満足度(1点)(OR 0.73;95%CI:0.34〜1.59;P=0.43)には、両群間で統計的に有意差はなかった。

NIVATS は安全で実行可能な介入形態であり、手術時間を延長することなく、術後痛や様々な臓器の合併症を軽減し、入院期間を短縮する可能性がある。

VATS が挿管せずにやれればそれに越したことないな。いつでも挿管に切り替えられるように SGA を入れておくぐらいがいいのかな。

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