肥満の産科患者における硬膜外鎮痛:三次病院における非肥満患者との比較検討と後ろ向き研究

妊婦3.png・肥満は産科患者に頻繁に見られる症状になりつつある。肥満指数(BMI)が高いと、脊柱管を用いた手技の難易度が高くなり、硬膜外鎮痛がうまくいかないことと密接な関係がある。本研究は、三次病院で分娩に際し脊柱管鎮痛法を受けた肥満の産科患者を分析し、手技とその成功に関する側面を評価することを目的としている。

・1 年間の後ろ向き的観察記述研究である。BMI≧30 の女性を対象とし、手技の難易度や合併症、鎮痛失敗率に関連する変数を評価した。

・3653 人の患者のうち、27.4% が BMI≧30kg/m2 であった。穿刺試行回数で示されるように、肥満の産科患者では脊柱管の手技が困難であった(3 回以上の穿刺試行は肥満 9.1% vs 非肥満 5.3%、p<0.001)が、血管穿刺(6.6%)や偶発的硬膜穿刺(0.7%)などの合併症の発生率は、肥満患者と非肥満患者の両方で同程度であったようだ。肥満患者における帝王切開の発生率は 23.4% であった(p<0.001)。

・このように、このような高リスクの患者では、陣痛をコントロールし、全身麻酔を避けるために、硬膜外鎮痛を早期に行うことが重要であることがわかった。

肥満妊婦では、硬膜外鎮痛を早期に実施して陣痛を緩和するべきであると。

【出典】
Epidural analgesia in the obese obstetric patient: a retrospective and comparative study with non-obese patients at a tertiary hospital
Braz J Anesthesiol. 2021 Apr 9;S0104-0014(21)00134-2. doi: 10.1016/j.bjane.2021.02.054. Online ahead of print.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント