心肺蘇生後に集中治療室に収容された心停止患者:死亡率の予測因子を見い出すための後ろ向きコホート研究

心停止.png・院内での心停止は、病院環境においてよく見られる状況である。そのため、医療従事者は心肺蘇生の結果に影響を与える可能性のある理由を理解する必要がある。著者らは、院内心停止患者の自己循環回復後の予後不良の独立予測因子を明らかにすること、また、患者の背景パラメータと集中治療室での状態との関係を調査することを目的とした。

2011 〜 2015 年に心肺蘇生が成功して集中治療室に入室した心停止患者を対象に、後ろ向きコホート研究を行った。患者のデータは病院のデータベースから収集した。生存確率の推定値は Kaplan-Meier 法を用いて算出した。Cox 比例ハザードモデルを用いて、死亡率の関連危険因子を決定した。

・4 年間で合計 197 名の心停止患者が、心肺蘇生が成功した後に麻酔科集中治療室に入室した。197 名の患者のうち 170 名(86.3%)が集中治療室で死亡した。生存日数の中央値は 4 日であった。併存疾患(p=0.01)、心肺蘇生時間の長さ(p=0.02)、グラスゴー・コーマ・スコアの低さ(p=0.00)、乳酸値の異常(p=0.00)、平均血圧の異常(p=0.01)は、集中治療室入室後の心停止患者の死亡率上昇の主な予測因子であった。

・患者の結果的な臨床状態は、自己循環再開後の生理学的状態に影響される。心肺蘇生成功後に集中治療室に入室した患者の死亡率上昇の主な予測因子は、併存疾患、心肺蘇生時間の長さ、入室時のグラスゴー・コーマ・スコアの低さ、乳酸値の異常、平均血圧の異常であった。

病院内で心停止であっても、ICU 死亡率は 86.3% と相当高い。心停止に至った元疾患とともに、蘇生開始タイミングが十分早期であったかが重要だ。

【出典】
Cardiac arrest patients admitted to intensive care unit after cardiopulmonary resuscitation: a retrospective cohort study to find predictors for mortality
Braz J Anesthesiol. 2021 Apr 20;S0104-0014(21)00144-5. doi: 10.1016/j.bjane.2021.03.013. Online ahead of print.

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