小児用 MicroCuff 気管チューブのカフ内圧上昇に対する生食と空気の効果:無作為化比較試験

気管チューブのカフ.png・小児麻酔では、カフ付き気管チューブの使用が一般的になってきている。麻酔に亜酸素化窒素を使用すると、術中に亜酸素化窒素がカフ内に拡散するため、気管チューブのカフ圧が過度に高くなる危険性がある。この単施設の前向き無作為化対照試験の目的は、亜酸素化窒素によるバランス麻酔を受ける小児で、術中のカフ圧過剰の発生率に及ぼす効果を、気管チューブカフの膨張に使用する生食と空気で比較することであった。

小児(年齢≦16 歳)を、気管チューブのカフを膨らませるために生食を使用する群(生食群)と空気を使用する群(空気群)に無作為に割り付けた。気管チューブのカフ圧は手術中に測定され、安全限界(25cmH2O)を超えた場合は、最初の膨張値まで下げられた。抜管後の呼吸器系の有害事象を記録した。

・生後 4 カ月から 16 歳までの 48 名の患者(各群 24 名)のデータを分析した。カフ内圧の低下が必要となったのは、生食群では 1/24 例であったのに対し、空気群では 16/24 例であった(p<0.001)。抜管に関連する有害事象の発生率は、生食群と空気群で同等であった(それぞれ 15/24 例、13/24 例、p=0.770)。

小児用カフチューブのカフを膨らませるために生食を使用することで、麻酔中にカフ内圧が高くなることが少なくなる。これは、小児の麻酔時に亜酸素化窒素を使用する際に、気管カフ内圧が過剰になることを減らすための実用的な追加の安全バリアとなりうる。

そもそも、昔、小児には一般的にカフなしチューブが使用されたのは、小児用カフ付きチューブを製造する技術的困難さとともに、抜管後の声門下浮腫が問題になったからだろう。

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