上肢手術時の腕神経叢ブロックにおけるブピバカインの補助薬としてのデキスメデトミジンとスフェンタニルの比較:無作為化臨床試験

腕神経叢.png・腕神経叢ブロック(BPB)は、上肢手術における全身麻酔の確実な代替手段として受け入れられている。デキスメデトミジンやスフェンタニルなどの補助薬を加えることで、臨床的にも薬理学的にも利点があることがわかっている。今回の無作為化並行臨床試験では、BPB におけるブパバカインに対するこれら 2 種類の補助薬の効果を比較することを目的とした。

・本二重盲式試験では、年齢 20 歳から 65 歳までの上肢の待機的手術を予定している患者 40 名を、超音波ガイド下で鎖骨上 BPB を行う際に、0.5% ブピバカイン 30mL に加えて、5μg/mL のスフェンタニル 1mL(S 群)か、または100μg/mL のデキスメデトミジン1mL(D 群)を投与する 2 つの同数試験群(n=20)に割り付けた。局所麻酔と術後鎮痛の特徴を評価した(n=40)。

S 群では、ブロックの持続時間が有意に改善した(知覚:推定中央値の差(EMD)[95%CI]= 100.0[70.0?130.0]、p<0.001;運動:EMD[95%CI]= 120.0[100.0?130.0], p<0.001)。また、S 群は術後鎮痛時間が有意に長く、術後 24 時間以内のオピオイド消費量も少なかった(それぞれ、EMD[95%CI]=4.0[3.0?7.0], p<0.001; EMD[95%CI]= -5.0[-5.0?5.0], p<0.001;)。バイタルサイン、嘔気、嘔吐などの副作用が認められた患者はいなかった。

・本研究では、超音波ガイド下鎖骨上 BPB において、ブピバカインの補助薬としてデキスメデトミジンよりもスフェンタニルの方が優れた選択であり、より好ましい知覚と運動ブロックを提供できることを示した。いずれの研究群においても、重大な副作用は見られなかった。

腕神経叢ブロックにおけるブピバカインの補助薬として、デキスメデトミジンよりもスフェンタニルの方が優れていると。日本ではスフェンタニルは使用できないからフェンタニルが良いのかな。

【出典】
Dexmedetomidine versus sufentanil as adjuvants to bupivacaine for brachial plexus block during upper extremity surgery: a randomized clinical trial
Braz J Anesthesiol. 2021 Apr 28;S0104-0014(21)00179-2. doi: 10.1016/j.bjane.2021.03.026. Online ahead of print.

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