足関節骨折手術における脊椎麻酔と全身麻酔の術後オピオイド消費量の差-後ろ向きコホート研究

足関節骨折.png・足関節骨折の外科的治療は大きな痛みを伴い、術後オピオイド消費量が多い。麻酔法は術後早期の痛みに影響を与える可能性がある。本研究の主な目的は、足関節骨折手術後の術後オピオイド消費量を、脊椎麻酔で治療を受けた患者と全身麻酔で治療を受けた患者とで比較することであった。

・2014 年から 2016 年までに足関節部部骨折を外科的に治療した成人患者 586 人のファイルを後ろ向きにレビューした。主要評価項目は、術後 48 時間のオピオイド消費量であった。副次評価項目は、最大疼痛スコア、術後悪心嘔吐、麻酔回復室での在室時間、術後 48 時間までの異なる時間帯におけるオピオイド使用量とした。傾向スコアマッチングを用いて交絡変数を減らした。

術後 48 時間のオピオイド総使用量は、脊椎麻酔後の方が有意に低かった(傾向スコアマッチング集団:効果量 -13.7mg、95%CI-18.8〜 -8.5、P<0.001)。麻酔回復室での数値評価スケールでの疼痛の最高点数は、全身麻酔の方が有意に高かった(傾向スコアマッチ集団:効果サイズ 3.7 ポイント;95%CI 3.2〜4.2;P<0.001)。麻酔回復室で術後悪心嘔吐があったのは合計 60 名で、そのうち 53 名(88.3%)が全身麻酔であった(P=0.001)。

全身麻酔で手術を受けた足関節部骨折患者は、脊椎麻酔を受けた患者と比較して、術後 48 時間中に、主に麻酔回復室で、有意に多くのオピオイドを使用した。

術中に十分な鎮痛ができているかどうかで、脊髄の疼痛経路の感作の程度が異なるのだろう。脊柱管麻酔ができるのならやった方がよいということ。

【出典】
Difference in postoperative opioid consumption after spinal vs. general anaesthesia for ankle fracture surgery - a retrospective cohort study
Acta Anaesthesiol Scand. 2021 May 8. doi: 10.1111/aas.13845. Online ahead of print.

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