重症 COVID-19 患者における BMIと肺炎の転帰:国際多施設共同研究

COVID-19.png・これまでの研究で、COVID-19 肺炎の重症度と肥満の関係が明らかになった。今回の多施設共同後ろ向きコホート研究の目的は、COVID-19 の重症患者において、BMI と関連する代謝危険因子(糖尿病、高血圧、高脂血症、現在の喫煙)との関連を明らかにすることである。

・本多施設共同後ろ向きコホート研究では、2020 年 02 月 19 日から 2020 年 05 月 19 日までに、21 施設(欧州、イスラエル、米国)において、COVID-19 で集中治療室に入室した患者を登録した。主要および副次評価項目は、侵襲的人工呼吸(IMV)の必要性と 28 日死亡率とした。

・1,461 名の患者が登録され、年齢の中央値(IQR)は 64 歳(40.9〜72.0)、男性が 73.2%、BMI は 28.1kg/m2(25.4〜32.3)、1,080 名(73.9%)が IMV を必要とし、28 日死亡率は 36.1%(95%CI、33.0〜39.5)であった。調整後の混合ロジスティック回帰モデルでは、BMI と IMV との間には有意な線形関係が認められた:5kg/m2 あたりの OR 1.27(95%CI、1.12〜1.45)。調整後の Cox 比例ハザード回帰モデルでは、BMI と死亡率との間に有意な関連があり、肥満度クラス III(40kg/m2以上)でのみ上昇した(HR 1.68(95%CI 1.06-2.64))

COVID-19 重症患者において、BMI と IMV の必要性との間には、他の代謝危険因子とは独立した線形の関連性が認められ、BMI と死亡リスクとの間には非線形の関連性が認められた。

BMI が増加するにしたがって、人工呼吸(IMV)の必要性が増加するが、死亡率は、肥満度クラス III(40kg/m2以上)に限って増加するようだ。

【出典】
BMI and pneumonia outcomes in critically ill COVID-19 patients: an international multicenter study
Obesity (Silver Spring). 2021 May 9. doi: 10.1002/oby.23223. Online ahead of print.

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