脊椎麻酔下での帝王切開分娩後の臍帯動脈血 pH の関連因子:後ろ向きコホート研究

低血圧4.png・血圧の最大低下と低血圧の持続時間(分)は、臍動脈血 pH と独立して関連していた。しかし、持続時間を考慮した場合の低血圧の臍動脈血 pH への影響は不明である。

・2017 年 1 月〜 2019 年 3 月に単回の脊椎麻酔で帝王切開分娩で満期出産した年齢 20 歳以上の妊婦を対象とした。主要評価項目は、低血圧の時間積分値に基づいて、臍帯動脈血 pH を予測することであった。患者の人口統計、患者の併存疾患、胎児分娩までのエフェドリンとフェニレフリンの総投与量や母体の低血圧の累積時間などの術中データを評価した。母体の低血圧は、収縮期動脈圧および平均動脈圧がベースライン値の 80% 未満に低下した場合とした。収縮期動脈圧と平均動脈圧は、臍帯動脈血 pH を予測するために、他の全説明因子とともに独立して重回帰分析に含められた。

・416 名の適格患者のうち、381 名が登録された。収縮期動脈圧または平均動脈圧をモデルに含めると、緊急症例、エフェドリンの総投与量、妊娠高血圧症候群、収縮期動脈圧または平均動脈圧の値が臍動脈血 pH の有意な予測因子であることが判明した。

・今回の結果から、母体低血圧の時間積分値の上昇は、臍動脈血 pH に悪影響を及ぼす可能性が示唆された。したがって、胎児アシドーシスのリスクを最小限に抑えるためには、血管収縮薬の選択を考慮して母体の低血圧を予防する必要がある。

胎児アシドーシスを予防するには、母体の低血圧持続時間を短時間にとどめること、ということかな。当たり前だけど。

【出典】
Associated factors with umbilical arterial pH after cesarean delivery under spinal anesthesia: a retrospective cohort study
Braz J Anesthesiol. 2021 Apr 28;S0104-0014(21)00187-1. doi: 10.1016/j.bjane.2021.04.022. Online ahead of print.

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