婦人科領域の腹腔鏡検査を受ける患者の術後疼痛に対する局所麻酔薬の効果:無作為化試験の系統的レビューとメタ分析

腹部内視鏡手術.png・痛みは依然として婦人科腹腔鏡検査後のよく見られる合併症である。局所麻酔の使用は、術後痛の軽減に有効であると考えられる。著者らは、局所麻酔薬が腹腔鏡下婦人科手技の術後疼痛を減少させるかどうかを評価するために、系統的レビューとメタ分析を行った

・MeSH とフリーテキストを併用して、Cumulative Index to Nursing and Allied Health Literature(CINAHL)、Embase、Medline を創始から 2020 年 11 月まで検索した。婦人科腹腔鏡検査を受ける患者が、ポート部位皮下;筋膜下;腹腔内局所麻酔薬を投与された場合、プラセボ、または介入なしの場合と比較した無作為化対照試験を対象とした。該当したのは 20 試験(1861 人)で、規模は 28 人から 164 人までさまざまであった。

・メタ分析は RevMan 5.3(Cochrane Collaboration, ロンドン、英国)を用い、標準平均差(SMD)とランダム効果モデルを用いて行った。ポート部の浸潤は、4 時間後(SMD -0.25、95%CI -0.44〜-0.06、4 試験、545 名)と 6 時間後(SMD -0.44、95%CI -0.82〜-0.06、4 試験、455 名)に術後痛を軽減する。腹腔内局所麻酔薬の投与は、6 時間後の痛みを軽減する[-1.42;95%CI -3.22、-0.30;4 試験、277 人]。

ポート部および腹腔内局所麻酔薬の使用は、婦人科領域の腹腔鏡検査を受ける患者の術直後の痛みを減少させるが、鎮痛薬必要量に及ぼす影響は不明である。婦人科領域の腹腔鏡検査を受ける患者には、局所麻酔薬のルーチン使用を検討すべきである。

婦人科手術に限らず、皮膚切開の入る手術で、脊柱管麻酔や、末梢神経ブロックがされていない手術では、ルーチンに局所浸潤麻酔を行うべきだろう。

【出典】
Effect of local anesthetics on postoperative pain in patients undergoing gynecological laparoscopy: A systematic review and meta-analysis of randomized trials
J Minim Invasive Gynecol. 2021 May 12;S1553-4650(21)00208-9. doi: 10.1016/j.jmig.2021.04.024. Online ahead of print.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント