困難気道における挿管用カテーテルとビデオ喉頭鏡の挿管成功率の比較:前向き無作為化試験

Frova気管挿管用イントロデューサ.png・困難気道管理については、すでにいくつかのデバイスやアルゴリズムが検討され、比較されている。しかし、挿管が困難な患者において、挿管カテーテル(IC)とビデオ喉頭鏡(VL)の成功率を比較した既存の研究はない。著者らは、Frova IC と McGrath VL を、挿管困難な患者における挿管成功率の観点から比較することを目的とした。

・本前向き無作為化研究は、大学病院で行われた。全身麻酔下で手術を受け、気道管理が困難と判断された患者を対象とした。気道管理が困難と判断された全身麻酔下で手術を受けた患者を対象とし、番号を記載した封筒を用いて、Frova IC を用いて挿管する挿管カテーテル群(IC 群)と McGrath VL を用いて挿管するビデオ喉頭鏡群(VL 群)の 2 群に無作為に分けた。研究データは、研究群と挿管手技に使用された機器の種類については知らされない技術者によって収集された。

・Frova IC 群 25 名、McGrath VL 群 24 名の計 49 名の困難気道患者が対象となった。挿管成功率は IC 群で 88%、VL 群で 66% と判定された(p=0.074)。VL 群の平均挿管時間は 44.62 秒で、 IC 群は 51.12 秒だった(p=0.593)。VL 群は IC 群に比べてCormack-Lehane 分類が有意に低いことがわかった(p< 0.001)。

Frova IC は、挿管困難例が多い麻酔や救急医療などの診療科では、費用対効果の面からも欠かせない機器の候補となる。しかし、Frova IC と McGrath VL を併用した方が、挿管困難な局面においては成功率が高いと思われるので、今後はこの 2 つの機器の併用に焦点を当てた研究が必要である。

挿管用カテーテル(ガムエラスティックブジーと同様の形状)の挿管成功率が、McGrath よりも高いというのはすごいな。ガムエラスティックブジーは、英国では挿管補助具の第1選択とされているくらいだから、挿管依頼があった時には、McGrath と挿管用カテーテルを持参しよう。

【出典】
Comparison of the intubation success rate between the intubating catheter and videolaryngoscope in difficult airways: a prospective randomized trial
Braz J Anesthesiol. 2021 May 12;S0104-0014(21)00195-0. doi: 10.1016/j.bjane.2021.04.027. Online ahead of print.

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