■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/06/23

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【問題1】(肝・腎・消化管) 周術期に急性腎不全に陥った場合の死亡率はどれくらいか?
1) 10%以下
3) 20〜30%
5) 70%以上
2) 50%以上
4) 40〜50%


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[解説] 周術期に腎不全に陥った場合、その死亡率は50%以上である。周術期に起こる腎不全の頻度は低下してきているが、死亡率は30年間変化していない。ICU患者で呼吸不全・敗血症・肝不全を起こした患者の10〜15%は急性腎不全を起こすが、そのほとんどが死亡する。


[正解] 2 [出典] モニタリングから何が分るかP118



【問題2】(心臓・血管) 虚血性心疾患について正しいのはどれか?

ア:安静時の冠血流量は正常成人の心拍出量の10%にあたる。

イ:ニトログリセリン舌下錠を内服している場合は手術当日もそのまま継続する。

ウ:側副血行がない状態で血管径が0.65mm2に狭窄すれば、労作時の狭心症が発生する。

エ:周術期の虚血は循環動態の不安定さが重大な誘引となる。

オ:肺動脈楔入圧の急激な上昇は、虚血による左室機能の急激な低下を示す。


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[解説] ア:×:安静時の冠動脈血流量は225ml/minで、これは正常成人の心拍出量の4〜5%にあたる。
イ:○:ニトログリセリン舌下錠を内服している場合は手術当日もそのまま継続する。
ウ:×:側副血行がない状態で血管径が1mm2に狭窄すれば、労作時の狭心症が発生する。血管径が0.65mm2まで狭窄すれば、安静時の狭心症が発生する。
エ:×:周術期の虚血は循環動態の不安定さとは無関係で、冠血管内の変化が梗塞の重大な誘引となる。
オ:○:肺動脈楔入圧の急激な上昇は、虚血による左室機能の急激な低下を示していることがある。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p237-242



【問題3】(代謝) 糖尿病について正しいのはどれか?

ア: I 型糖尿病の発症は、小児および若年成人に多い。

イ:インスリンには脂肪の分解を促進する作用がある。

ウ:コルチゾールはインスリン拮抗性ホルモンである。

エ:外科手術のストレスによって、インスリンの分泌は増加する。

オ: II 型糖尿病は、50歳以上の高齢の成人に見られることが多い。


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[解説] ア:○: I 型糖尿病の発症は、小児および若年成人に多い。
イ:×:インスリンにはブドウ糖の取り込み、グリコーゲンの貯蔵、蛋白合成、アミノ酸の輸送、脂肪の合成を促進する働きがある。
ウ:○:アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモン、グルカゴンはインスリン拮抗性ホルモンである。
エ:×:外科手術のストレスによって、インスリンの分泌は減少する。
オ:○: II 型糖尿病は、50歳以上の高齢の成人に見られることが多い。また運動量の少ない肥満した青年や若年成人にもよく見られる。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p345-350



【問題4】(溺水・中毒・体温) 体温が1度上昇するごとに代謝量は何パーセント増加するか?
1) 45% 2) 7% 3) 23% 4) 13% 5) 3%

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[解説] 体温が1度上昇するごとに代謝量は13パーセント、不感蒸泄は15%、心拍数は15〜20bpm増加するとされている。


[正解] 4 [出典] 手術直後の患者管理P119

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