子宮鏡検査後の短期的な痛みに対するリドカイン静脈内投与の効果:無作為化臨床試験

子宮鏡.png・内視鏡手術におけるリドカイン静注の役割は、これまでに痛みの軽減と回復について評価されてきた。最近では、内視鏡的粘膜下層剥離術を受ける患者の術後疼痛とオピオイドを軽減することが示されている。内視鏡的粘膜下層剥離術と同様に、子宮鏡下手術も自然腔内で行う内視鏡手術である。本研究は無作為化臨床試験で、子宮鏡下手術を受ける患者にリドカインを静注することで術後痛が軽減されるかどうかを評価した。

待機的子宮鏡手術を受ける予定の 85 名の患者を、リドカイン 1.5mg./kg を 3 分間かけて静脈内にボーラス投与した後、手術中は 2mg./kg/h の速度で持続注入する群と、0.9% 生食を同じ速度で注入する群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、視覚アナログスケール(VAS)による術後疼痛の評価であった。副次評価項目は、レミフェンタニルとプロポフォールの消費量であった。

リドカイン群では、0.5 時間後(p=0.008)と 4 時間後(p=0.020)に VAS が有意に低下した。リドカイン群の患者は対照群の患者に比べてレミフェンタニルの使用量が少なかった(p<0.001)。しかし、プロポフォールの消費量には両群間で差がなかった。喉頭痛の発生率は、リドカイン群で有意に低かった(p=0.019)。リドカイン注入に伴う有害事象は見られなかった。

補助剤としてのリドカインの静注は、手術的子宮鏡検査を受ける患者の術後の短期的な痛みを軽減する。

いろいろな手術で、リドカインの静脈内投与が検討されているが、小手術ではある程度有効なのだろう。しかし、半減期が長くないので短期的な効果しか期待できない。

【出典】
Effect of intravenous lidocaine on short-term pain after hysteroscopy: a randomized clinical trial
Braz J Anesthesiol. Jul-Aug 2021;71(4):352-357. doi: 10.1016/j.bjane.2021.02.015. Epub 2021 Feb 6.

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