米国における非心臓手術時の全身麻酔維持のためのプロポフォール(ディプリバン)と吸入麻酔薬の費用対効果について

TIVA vs 吸入麻酔.png・術後悪心嘔吐(PONV)の発生率を減少させるためにプロポフォールによる全静脈麻酔(TIVA)を使用することが費用対効果に優れているかどうかは不明である。著者らは、米国の医療システムに関連する外来および入院患者の成人患者を対象に、プロポフォール TIVA と吸入麻酔の経済的影響を評価した。

・2 つのモデルで、米国成人手術患者を対象とした研究から得られた経済的インプットを用いて、プロポフォール TIVA または吸入麻酔による入院および外来手術の個々の患者のパスウェイをシミュレーションした。有効性に関する情報は、無作為化比較試験のメタ分析から得た。確率論的および決定論的感度分析により、モデル推定値の頑健性を評価した。

PONV 率の低下、麻酔回復室での在室期間の短縮、レスキュー用制吐剤の必要性の低下は、プロポフォール TIVA による麻酔薬、鎮痛剤、筋弛緩剤のコスト増を相殺し、入院患者モデルでは患者一人当たり 11.41±10.73 米ドル、外来患者モデルでは 11.25±9.81 米ドルのコスト削減を実現した。感度分析では、結果の頑健性が強く示された。

プロポフォールによる全身麻酔の維持は、米国の入院患者と外来患者の両方の手術環境において、吸入麻酔と比較してコスト削減効果があった。これらの経済的結果は、PONV のリスクを減らし、術後回復を促進するためにプロポフォールの TIVA を推奨する現在のガイドラインを支持するものである。

全静脈麻酔は、残った薬液が無駄に捨てざるを得ないのが「もったいない!」と思っていたが、PONV 回避効果まで考えると、医療費節約になるのか。

【出典】
Cost-Effectiveness of Propofol (Diprivan) Versus Inhalational Anesthetics to Maintain General Anesthesia in Noncardiac Surgery in the United States
Value Health. 2021 Jul;24(7):939-947. doi: 10.1016/j.jval.2021.01.008. Epub 2021 Apr 1.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

驚いた

この記事へのコメント