成人における全身麻酔後のフェンタニル誘発性咳嗽の危険因子:中国の単施設における後ろ向き研究

フェンタニル4.png・全身麻酔導入時のフェンタニル誘発性咳嗽(FIC)と術後悪心嘔吐はよく見られる合併症であるが、FIC の危険因子については依然として議論がある。本研究は、中国の単施設で行われ、成人の全身麻酔後のフェンタニル誘発性咳嗽の危険因子を調査することを目的とした。

・待機手術を受ける成人患者 601 名を登録し、全身麻酔導入時の FIC の発生率と術後の有害事象を記録した。全身麻酔導入時の FIC および術後悪心嘔吐の危険因子は、多変量ロジスティック回帰分析を用いて評価した。

FIC、悪心、嘔吐の発生率はそれぞれ 21.8%、6.3%、4.5% であった。多変量ロジスティック回帰分析の結果、咽頭炎の既往は全身麻酔導入時の FIC のリスクを高める(オッズ比[OR]:2.852、95% 信頼区間[CI]:1.698-4.792、P<0.001)が、リドカインの使用は FIC のリスクを防ぐ可能性がある(OR:0.649、95%CI:0.557-0.757、P<0.001)ことが示された。しかし、患者の特徴は、術後悪心嘔吐のリスクとは関連していなかった。

・本研究の結果、咽頭炎の既往があると FIC のリスクが高まる一方で、リドカインの使用は FIC のリスク低下と関連していた。また、術後悪心嘔吐のリスクは、フェンタニルの使用や患者の特徴に影響されなかった。

リドカインの局所麻酔作用が、フェンタニル誘発性咳嗽を抑制するのか?フェンタニル投与よりもリドカイン投与を先行させた方が良いのだな。

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