■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/07/19

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【問題1】(心臓・血管) 超音波診断装置について正しいのはどれか。

ア:電子コンベックス走査方式は、腹部検査に最も適している。

イ:複数の波の相互作用による影響を波の干渉と呼ぶ。

ウ:電子リニア走査方式は、体表臓器や血管検査に用いられている。

エ:音響陰影とは、超音波が音響インピーダンスの大きい物にほとんど反射されるため後方が無エコー域となる現象である。

オ:縦波は粒子の振動する方向と垂直方向に伝搬する波である。


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[解説] ○:電子コンベックス走査方式は、リニア方式の振動子を凸型に配列させたもので、深部での視野が広く、浅部でも広視野が得られる。凸状の接触面で圧追できるので消化管ガスの影響を受けにくく、腹部検査に最も適している。
○:複数の波が存在するような場合、波がぶつかり合って、逆位相であればお互い打ち消しあい、同位相であれば振幅が倍増する。このような複数の波の相互作用による影響を波の干渉と呼ぶ。
○:電子リニア走査方式は、超音波ビームを直線的に走査する方式である。探触子の接触面が大きいために死角が生じ、肋骨、消化管ガスなどを避けての走査が難しいが、浅部で広視野が得られるので、体表臓器や血管検査に用いられている。
○:音響陰影とは、超音波が音響インピーダンスの大きい物にほとんど反射されるため後方が無エコー域となる現象で、減衰によるアーチファクトのひとつである。
×:横波は粒子の振動方向と直交した方向に伝搬する波であるが、生体軟部組織中はほとんど伝搬しない。縦波は粒子の振動する方向と垂直方向に伝搬する波である。



[正解] ア、イ、ウ、エ [出典]



【問題2】(溺水・中毒・体温) 一酸化炭素中毒患者に対して2気圧の高圧酸素療法を行う場合、一酸化炭素の洗い流しに要する時間はどれくらいか?
1) 30分 2) 10分 3) 1時間 4) 2時間 5) 3時間

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[解説] 一酸化炭素中毒患者に対して2気圧の高圧酸素療法を行う場合、一酸化炭素の洗い流しに要する時間は30分、100%酸素による人工呼吸では3時間、空気呼吸では24時間を要する。


[正解] 1 [出典] クリティカル記憶術2P128



【問題3】(外傷・出血・感染) 濃厚赤血球のヘマトクリットは何%くらいか?
1) 60% 2) 80% 3) 70% 4) 50% 5) 40%

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[解説] 呼吸循環70の法則:(循環)1回心拍出量=70、安静時心拍数=70、分時心拍出量=循環血液量=70ml/kg(だから1分間で一巡りできる:循環時間=1分)、そのうち70%は静脈系に存在、駆出率=70%、濃厚赤血球のHt=70%、赤血球の直径=7μm、(呼吸)肺活量=70ml/kg、1回換気量=7ml/kg、有効肺胞換気=70%(死腔率=30%)


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術1p73





【問題4】(麻酔中の問題) 低血圧の機序として正しいものはどれか。
ア:前負荷減少
ウ:体血管抵抗減少
イ:心収縮力低下
エ:心房収縮の消失

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[解説] 出血などによる循環血液量の絶対的減少、静脈拡張による血管床増加による相対的循環血液量減少による前負荷減少では血圧が低下する。心房収縮は正常心の場合、心拍出量の20%程度に寄与する。


[正解] (全て) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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