脊柱管麻酔と全身麻酔:経尿道的前立腺切除術後の 30 日死亡率の比較

TUR-P.png・本研究の目的は、経尿道的前立腺切除術(TURP)において、脊柱管麻酔(NAX)または全身麻酔(GA)を受けた患者のコホートにおいて、30 日死亡率およびその他の術式に関連する罹患率の発生を検討することである。歴史的に、TURP を受ける患者には、意識のモニタリングと希釈性低ナトリウム血症の早期診断を可能にする NAX が推奨されてきた。本研究では、麻酔法の差による死亡率やその他の関連する罹患率をより幅広く比較検討することを目的としている。

米国外科学会手術の質改善プログラム(NSQIP)のデータベースにアクセスし、2010 年 1 月から 2016 年 12 月までの TURP について照会した。28,486 件の TURP 症例を同定し、さらに麻酔管理の種類で層別化し、NAX 7,261 件、GA 21,225 件とした。単変量比較のために、カイ二乗解析と Kaplan-Meier 検定を行った。傾向スコアを用いて、潜在的な交絡変数を考慮してデータを最適にマッチさせた(1:1)。その後、30 日死亡率を主要評価項目とし、NSQIP に基づいて報告された有害事象を副次評価項目として、NAX と GA の転帰を比較した。

・マッチング前の 30 日死亡率は、NAX コホートで 0.4%、GA で 0.7% であった。12,180 人の患者が 2 群間で等しくマッチングされた。30 日生存率(OR 0.55、95%CI 0.33-0.92、p<0.05)、敗血症(OR 0.60、95%CI 0.50-0.73、p<0.001)、再手術(OR 0.76、95%CI 0.60-0.98、p<0.05)の点で、マッチさせたコホートを比較すると、NAX は GA よりも優れていることがわかった。NAX は、全体的な有害な臨床転帰の発生率が 12.4% 対 13.7% と低かった(p=0.036)。

・NSQIP データベースの報告によると、TURP に際して、GA と比較して、NAX は術後 30 日の転帰において統計的に有意な優位性があることがわかった。

TUR-P に対する麻酔は、患者の手術予後から見て、全身麻酔よりも脊柱管麻酔が優れている。

【出典】
Neuraxial vs general anesthesia: 30-day mortality outcomes following transurethral resection of prostate
Urology. 2021 Jul 15;S0090-4295(21)00644-0. doi: 10.1016/j.urology.2021.06.034. Online ahead of print.

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