ウォッシュイン段階でのセボフルランの流量値と濃度の違いが揮発性薬剤消費量に与える影響:無作為化比較試験

麻酔器.png・低流量麻酔の標準的な手順では、通常、ウォッシュイン期に 4〜6L/分の高新鮮ガス流(FGF)を取り入れている。しかし、高 FGF(4〜6 L/分)の投与は吸入麻酔薬の消費量を増加させる。本研究では、2 種類の流量と気化器濃度でウォッシュイン期のセボフルラン消費量を比較することを目的とした。

・患者を高 FGF(HFGF)群(n=30)と低 FGF(LFGF)群(n=30)に無作為に登録した。ウォッシュイン期間中、HFGF 群にはセボフルラン気化器設定 2.5% で 4 L/分 の FGF を、LFGF 群には気化器設定 8% で 1 L/分の FGF を投与した。ウォッシュインが完了したら、両群とも 0.5 L/分の FGF で気化器設定を 2.5〜4.5% にして麻酔維持を行った。患者の人口統計データ、BIS 値、血行動態変数、ウォッシュイン時間、ウォッシュイン期のセボフルラン消費量、および総セボフルラン消費量を分析した。

ウォッシュイン期のセボフルラン消費量の中央値は、HFGF 群で 8.2 mL(7.1-9.3)、LFGF 群で 2.7 mL(2.2-3.1)(p=0.001)であった。平均総セボフルラン消費量は、HFGF 投与群で 17.41±3.58 mL、LFGF 投与群で 14.93±3.57 mLであった(p=0.001)。平均ウlッシュイン完了時間は、HFGF 群で 12.49±2.79 分、LFGF 群で 3.35±0.67 分であった(p=0.001)。

ウォッシュイン期の麻酔薬消費量は、セボフルランを 1 L/分の FGF で投与した場合、4 L/分の FGF を使用した場合の約 3 分の 1 であった。

低流量麻酔を行う場合のウォッシュインは、高濃度低流量で行った方が、導入が早いし、麻酔薬消費量は少なくて済む。

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