術中侵害刺激後のレミフェンタニル用量段階的増加と侵害受容レベル(NOL)指標反応との相関

・疼痛監視装置(Pain Monitoring Device:PMD)モニタ(Medasense Biometrics Ltd.、Ramat Gan、イスラエル)は、侵害刺激を検出するのに最近良好な感度と特異性を示している、多パラメータ誘導指数である侵害受容レベル(NOL)指数を使用する。本研究の目的は、レミフェンタニル投与量と NOL との間の相関関係を研究するために、標準化テタヌス刺激後の NOL 反応の変動に関して装置の最新版(PMD200TM)を評価することであった。

・正中開腹術を受け、胸部低位硬膜外鎮痛を併用したデスフルラン-レミフェンタニル・ベースの麻酔を受ける 26 人の患者からのデータを分析した。いろいろなレミフェンタニル注入速度で、標準化テタヌス刺激を患者の前腕に適用した。主な目的は、PMD200 からのテタヌス刺激後 NOL 値とレミフェンタニル用量との間の相関を評価することであった。実験的および臨床的刺激後の NOL 指数の変動も、心拍数(HR)、平均動脈圧(MAP)、Bispectral Index(BIS)と比較した。

・テタヌス刺激後 NOL 値とレミフェンタニル投与量との間に相関が認められた(r=-0.56; 95% 信頼区間[CI]、-0.70~ -0.44、P<0.001)。 NOL は、侵害刺激と非侵害刺激を、NOL の ROC 曲線の最大 Youden 指数値で識別し、その特異度は 88%(95%CI、69.0~100)、感度は 79.1%(95%CI、95%CI 56.2~95.5)を示した。NOL ROC 曲線下面積(AUC、0.9;95%CII、0.84~0.95)は他の変数と有意に異なっていた(P<0.001 vs HR;P<0.001 vs MAP;P<0.001 vs BIS)。

・侵害刺激後の NOL 値はレミフェンタニルの用量増加と共に減少し、NOL 指数とオピオイド投与量との間には有意な逆相関があることが示された。侵害刺激と非侵害刺激とを区別するための NOL の感度と特異度は、麻酔中の侵害受容強度のモニターとしてのその興味深い可能性を示唆している。

[!]:イスラエル発の PMD200 という疼痛モニターは、かなり有望だ。

【出典】
Correlation between incremental remifentanil doses and the Nociception Level (NOL) index response after intraoperative noxious stimuli.
Can J Anaesth. 2019 Apr 17. doi: 10.1007/s12630-019-01372-1. [Epub ahead of print]

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