鼻手術における周術期胃容積に及ぼす咽頭パッキングの効果の超音波評価: 無作為化二重盲式試験

・咽頭パッキング(PP)は一般に鼻手術(NS)における周術期の血液嚥下(PBI)の発生率、したがって術後悪心嘔吐(PONV)の発生率と重症度を軽減するために行われている。本研究では、超音波検査によって、NS を受ける患者の周術期の胃容積(GV)と PONV に及ぼす PP の効果を調べた。

・待機的 NS[中隔形成術、中隔鼻鼻腔形成術(SRP)、機能的内視鏡下副鼻腔手術(FESS)]を受ける患者は、PP を受けるか受けないかに無作為化した。PP 群では、咽頭パックを経口気管挿管後に配置した。超音波評価は、術前(麻酔導入前)と術後(抜管前)に全患者に対して実施した。前後方向(AP)と頭尾方向(CC)の幽門径、幽門断面積(ACSA)、総 GV を計算した。PONV 発生率と重症度を評価した。これらの変数は、時点間と群間で、術式によるサブ群分析で比較した。変数間の相関関係を評価するために、ピアソン相関分析を行った。

・PP と非 PP 群で AP と CC 直径と ACSA は術前より術後の方が大きかった(それぞれ n=44; すべて p<0.05)。術後の AP と CC 直径と ACSA は PP 群よりも非 PP 群の方が大きかった(すべてp<0.05)。術後 AP 直径は SRP と FESS を受けた患者において術前よりも大きく、術後 CC 直径と ACSA は SRP を受けた患者において術前よりも大きかった(すべて p<0.05)。手術所要時間は術後 AP 直径(r=0.380、p<0.05)、CC 直径(r=0.291、p<0.05)、ACSA(r=0.369、p<0.05)と正の相関があった。術後に PP は、中隔形成術を受けた患者で、最初の 4 時間で PONV 発生率と重症度を減少させた(p<0.05)。

・本研究の知見は、待機的 NS において、PP が PBI による周術期 GV の増加を減少させることを示している。したがって、PP はこうした手術で周術期の誤嚥リスクを減らすための有用で安全な手段である。

[!]:なるほどね。ガーゼパッキングって、小児でカフなしチューブを使用してリークが多い時にしかしたことがなかったけど、鼻手術では、咽頭にガーゼパッキングをしてもらった方が、術後 PONV が少なくなるんだな。

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