心臓手術後の非糖尿病患者における術後高血糖の危険因子と影響:前向き研究

metabolic_man.png・心臓手術は、有意な炎症性代謝亢進ストレス応答を誘発し、術前糖尿病患者と非糖尿病患者の双方において術後高血糖症を引き起こす。そのような術後高血糖は、手術と術後回復における有害転帰と関連している。糖尿病は術後高血糖症の危険因子として知られているが、東南アジア地域集団の非糖尿病患者における術後高血糖症の予測因子は不明のままである。

・2008 年から 2010 年までシンガポールの 2 つ大きな心臓センターで待機的心臓手術を受けた 1602 人の非糖尿病成人患者からのデータを分析した。

術後高血糖を発症した非糖尿病患者は、女性で、高齢で、肥満度が高く、高血圧である傾向が高かった。術後高血糖の独立危険因子として、高い肥満指数(BMI)、年齢、大動脈クロスクランプ時間、輸血が確認された。術後高血糖はまた、術後心臓不整脈(26.9% vs 15.0%、P<0.001)、急性腎障害(30.0% vs 20.1%、P<0.001)、集中治療室(ICU)長期在室(46.7±104.1 vs 37.2±76.6 時間、P=0.044)、長期の在院期間(11.5±12.2 vs 9.6±8.0 日、P<0.001)と有意に関連していた。本研究では、非糖尿病患者において心臓術後高血糖の独立危険因子として大動脈クロスクランプ時間と輸血を同定した。他の研究と同様に、高い BMI と年齢は術後高血糖の独立危険因子であった。術後高血糖も周術期の有害転帰と関連していたため、輸血や大動脈クロスクランプ時間の短縮など、この研究で特定された修正可能な危険因子を治療することで回避する必要がある。

・著者らの調査結果は術後高血糖のリスクが高い非糖尿病患者の早期リスク層別化に役立つ。

POINT非糖尿病患者の術後高血糖の独立危険因子として、高い肥満指数(BMI)、年齢、大動脈クロスクランプ時間、輸血が確認された。
【出典】
Risk factors and impact of postoperative hyperglycemia in nondiabetic patients after cardiac surgery: A prospective study.
Medicine (Baltimore). 2019 Jun;98(23):e15911. doi: 10.1097/MD.0000000000015911.

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