人工膝関節全置換術におけるトラネキサム酸とデキサメタゾンの周術期併用投与の利害?

TKA.jpg・本研究の目的は、人工膝関節置換術(TKA)におけるトラネキサム酸(TXA)とデキサメタゾン(Dexa)の併用投与の有益性と有害性を調査することであった。

・変形性膝関節症のために TKA を受ける合計 88 人の連続患者を 2 群に層別化した。全手術は全身麻酔下で行われた。簡単に説明すると、TXA+Dexa 群(n=45)の患者は、麻酔直後に Dexa 10mg を投与され、手術後 24 時間に繰り返された。TXA 群(n=43)の患者は、同時に 2ml の生食を投与された。測定された評価項目は、術前と術後の C反応性タンパク質(CRP)とインターロイキン-6(IL-6)、術後悪心嘔吐(PONV)、疲労感、可動域(ROM)、在院期間(LOS)、レスキュー鎮痛剤と制吐剤の消費量であった。

TXA+Dexa 群の CRP と IL-6 値の方が、TXA 群よりも、手術後 24 時間(P<0.001、P<0.001)、48 時間(P<0.001、P<0.001)、72 時間(P<0.001、P<0.001)で低かった。TXA+Dexa 群の疼痛スコアは、術後 24 時間(P<0.001)、48 時間(P<0.001)、72 時間(P<0.001)の歩行時と、24 時間(P=0.022)後の安静時に低かった。 TXA+Dexa 群患者は、悪心スコア、PONV 発生率、疲労感、鎮痛剤および制吐剤のレスキュー消費量が低く、TXA 群よりも ROM が大きかった。LOS と合併症に大きな差は見られなかった。

TXA+Dexa の併用投与は、初回 TKA の合併症を増加させることなく、術後 CRP と IL-6 値を有意に低下させ、術後疼痛を緩和し、PONV の発生率を改善し、追加の鎮痛効果と制吐効果を提供し、術後疲労を軽減し、ROM を改善する。

TKA 術直後にデキサメタゾン 10mg、術後 24 時間に同量投与すると、さまざまな利点がある。

【出典】
Perioperative combined administration of tranexamic acid and dexamethasone in total knee arthroplasty-benefit versus harm?
Medicine (Baltimore). 2019 Aug;98(34):e15852. doi: 10.1097/MD.0000000000015852.

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