いろいろな喉頭鏡検査法による気管挿管時に上顎切歯に作用する力の比較:盲式マネキン研究

歯牙損傷.png・歯牙損傷は、気管挿管のよく見られる合併症である。さまざまな喉頭鏡検査法が歯牙損傷の発生率に及ぼす影響を有効に評価するには既存のエビデンスが不十分であるため、気管挿管時に歯牙構造に加わる力を調査した。

・挿管マネキンには、全上顎切歯に隠れた圧力センサーが装備されていた。104 人の麻酔科医が、正常気道と困難気道の両方で、マッキントッシュブレードを使用した直接喉頭鏡検査、C-MAC を使用したビデオ喉頭鏡検査、高湾曲グライドスコープ、KingVision 喉頭鏡を使用して一連の気管挿管を行う際に、歯にかかる圧力を測定した。

・合計 624 回の気管挿管が分析された。直接喉頭鏡検査の最高圧力の中央値(IQR[範囲])は、正常気道で 21.1(14.0-32.8[2.3-127.6])N、困難気道で 29.3(17.7-44.8[3.3-97.2])N であった。これらの値は、正常気道では、グライドスコープと KingVision 高湾曲喉頭鏡では低く、直接喉頭鏡検査と比較して それぞれ 4.6 N(p=0.006)と 10.9 N(p<0.001)だけ減少した。困難気道では、グライドスコープと KingVision 高湾曲喉頭鏡では低く、直接喉頭鏡検査と比較して それぞれ 9.8 N(p<0.001)と 17.6 N(p<0.001)減少した。C-MAC の使用は、最高圧力の中央値に影響を与えなかった。麻酔科医の性別は最高圧力に影響しなかったが、経験のある麻酔科医は経験の浅い処置者よりも高い最高圧力を生成した。

・著者らは、高湾曲ビデオ喉頭鏡検査は、上顎切歯にかかる圧力の有意な減少と関連しており、臨床現場での歯牙損傷のリスクを減らす可能性があると結論付けている。

ビデオ喉頭鏡は、間接視すればよいから強く喉頭展開しなくても済む。高湾曲ブレードではさらにそうなので上顎門歯にかかる力が少なくなる。

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