待機的腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者における ProSeal ラリンジアルマスクと Air-Q ブロッカーの比較

Air-Q Blocker.png・ProSeal ラリンジアルマスク(PLMA)は気道管理用の確立された器具であり、Air-Q Blocker(AQB)は比較的新しい声門上器具である。本研究の目的は、全身麻酔下で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける成人で AQB と PLMA を比較することである。

・全身麻酔下に腹腔鏡下胆嚢摘出術を予定している 88 人の成人患者を無作為に 2 群に割り当てた。ドレーンチューブ(PLMA には胃チューブを、AQB にはブロッカーチューブを)を、それぞれの器具のドレーンチャンネルに挿入した。P 群には PLMA が挿入され(n=44)、A 群には AQB が挿入され(n=44)気道を確保した。主要評価項目は気道シール圧であった。副次評価項目は、全体的な挿入の成功、挿入の容易さ、初期留置後の血行動態効果、ドレーンチューブの留置の容易さ、術中の口腔咽頭喉頭合併症率を器具間で比較しようとした。

AQB と PLMA の口腔咽頭シール圧は、それぞれ 31.5±2.41 と 29.41±2.14 cm H2O であった(P=0.01)。挿入所要時間は AQB の方が PLMA よりも長く、それぞれ 25.59±5.71 秒と 18.66±3.15 秒であった(P=0.001)。PLMA を使用すると、AQB と比較して挿入が容易で成功率が向上した。A 群の 2 例で器具挿入の失敗が見られた。A 群の 4 人の患者では胃膨満が見られ、2 人の患者で気管チューブとの交換が必要であった。換気は、PLMA 患者 44 人すべてで成功した。両器具は、調節呼吸中に気道の開存と適切な酸素化を提供する点で同等であった。AQB 群では、気道の外傷と合併症の増加傾向が見られた。

・PLMA と AQB は、腹腔鏡手術中に換気と酸素化を維持するのに同等の効果を示す。ただし、AQB のブロッカーチューブの適切な留置と機能は制限要因であり、さらに評価する必要がある。

ProSeal と Air-Q Blocker をドレーンチューブの挿入を含めて比較すると、ProSeal の方が挿入留置がしやく、Air-Q Blocker はブロッカーチューブの取り扱いがやや厄介なようだ。

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