外傷による死亡率と転帰の予測における米国麻酔学会身体状態分類(ASA-PS)の役割

ASAPS.png・改訂外傷スコア(RTS)や外傷傷害重症度スコア(TRISS)などの外傷予測スコアは、死亡率を予測するために使用されるが、併存疾患は含まれない。著者らは、外科手術を受けた外傷患者の死亡率を予測するために、米国麻酔学会身体状態分類(ASA PS)を分析した。

・この多施設後ろ向き研究では、混合効果ロジスティック回帰を用いた完全な症例分析を使用して、ASA-PS、RTS、傷害重症度スコア(ISS)、TRISS の死亡率予測能力を比較した。死亡率と ROC 曲線下面積(AROC) との関連性は、各測定値のみで計算され、χ2乗 検定を使用して差が検証された。

・3,042 人の患者のうち、230 人(8%)が死亡した。TRISS の死亡率のAROC は 0.938(95%CI 0.921、0.954)、RTS 0.845(95%CI 0.815、0.875)、ASA PS 0.886(95%CI 0.864、0.908)であった。ASA-PS + TRISS は死亡率の予測能力を改善しなかった(p=0.18)。

ASA-PSは、外傷患者の死亡率の良い予測因子であったが、TRISS と併用しても予測能力は向上しなかった。
POINT外傷患者の予後評価にも ASA-PS は有用である。
【出典】
The role of the American Society of anesthesiologists physical status classification in predicting trauma mortality and outcomes.
Am J Surg. 2019 Sep 24. pii: S0002-9610(19)30254-5. doi: 10.1016/j.amjsurg.2019.09.019. [Epub ahead of print]

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