末期腎疾患の手術患者に対するスガマデクスの短期的な安全性と有効性:2 施設後向き研究

腎疾患.png・スガマデクスは、アミノステロイド系筋弛緩薬、特にロクロニウムの新しい拮抗剤である。腎排泄を考えると、スガマデクスは末期腎疾患の患者には推奨されない。ただし、この患者群での使用に関する報告がある。この 2 施設の後ろ向き観察研究は、術前腎代替療法を必要とした末期腎疾患の手術患者におけるスガマデクスの安全性属性と有効性をレビューすることを目的とした。

・2016 年 4 月から 2019 年 1 月までにスガマデクスを投与された、術前腎代替療法を必要とする末期腎疾患の成人手術患者が研究された。主要評価項目は、術後 48 時間以内の再挿管のの発生率であった。副次評価項目は、手術室での抜管の遅延の発生率であった。

・125,653 人の手術患者から 158 人の患者が特定された:48 人の患者(30%)が腎移植を受け、110 人(70%)が腎移植ではない手術を受けた。手術的および/または既存の内科的状態による抜管遅延の 22 例(14%)があった。手術終了時に気管チューブを抜去した 136 人の患者のうち、3 人の患者は 48 時間以内に再挿管された。2 人の患者は容量過負荷に起因する肺水腫を発症した。一人の患者が敗血症の悪化をきたした。筋弛緩の再発の発生は観察されなかった。注目すべきことに、24 人(18%)の患者は、ネオスチグミンでは筋弛緩の不完全な拮抗を示したが、スガマデクス投与により抜管が成功した。

・結論として、スガマデクスは、術前腎代替療法を受ける末期腎疾患の成人患者において安全かつ有効であると思われる。

末期腎疾患患者では、ロクロニウムを包接したスガマデクスが体内に長く留まるというだけで、ロクロニウムが遊離されることがなければ問題ないのだろう。

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