帝王切開後の硬膜穿刺後頭痛を評価する無作為化研究:正中法と傍正中法との比較

頭痛9.png・帝王切開に際してのの最も一般的な麻酔法は脊椎麻酔であるが、その最もよく見られる合併症は硬膜穿刺後頭痛(PDPH)である。著者らは、帝王切開を受けた患者の PDPH に及ぼす脊椎麻酔中の正中法と傍正中法アプローチの効果を調査することを目的とした。

・年齢 19〜45 歳の 200 人の妊婦、脊椎麻酔下で待機的帝王切開を受ける予定の ASAPS II を調査した。患者は 2 群に無作為に分けられた:M 群(n=100)は正中アプローチによる脊椎麻酔、PM 群;(n=100)は傍正中アプローチによる脊椎麻酔。患者は術後 1、3、7 日目に PDPH の発生の可能性について質問された。入院期間が 7 日より短い場合は、電話による経過追跡を行った。硬膜穿刺後の頭痛は、国際頭痛障害分類(ICHD-III)診断基準に従って評価された。正規分布データは、平均と標準偏差を使用して要約された。非正規データは、中央値(範囲)を使用して要約された。

・合計 200 人の患者が研究を完了した。PDPH の発生率と特性を比較しても、群間で統計的に差はなかった(32% vs 28%、P=0.548)。ほとんどの患者は、両群で PDPH 中の疼痛強度を軽度から中程度と評価した(p=0.721)。PDPH 発症時間は、PM 群で 2(1-4)日、M 群で 3(1-7)日であった(p=0.173)。両群で硬膜外血液パッチを必要とした患者はいなかった。

帝王切開での正中または傍正中アプローチによる脊椎麻酔は、PDPH の発生率に影響を与えないが、もっと大規模な、あるいは異なる患者集団でのさらなる研究の必要性があると考えている。
POINT脊椎麻酔の穿刺アプローチの違いによっては、PDPH 発生率や重症度に差はなかった。
【出典】
A randomized study to evaluate post-dural puncture headache after cesarean section: Comparison with median and paramedian approaches.
Niger J Clin Pract. 2019 Nov;22(11):1564-1569. doi: 10.4103/njcp.njcp_100_19.

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