肝内胆管癌手術でプロポフォールベースの全静脈麻酔は、デスフルラン麻酔よりも良好な生存率と関連している

癌細胞.png・これまでの研究では、麻酔が多くの種類の癌の術後転帰に影響を与えることが示されている。ここでは、麻酔と待機的肝内胆管癌手術後の患者の転帰との関連性を調査した。

・これは、2005 年 1 月から 2014 年 12 月までに待機的肝内胆管癌手術を受けた患者を対象とした後向きコホート研究であった。患者は受けた麻酔、すなわち、プロポフォールか、またはデスフルラン麻酔に従って群分けされた。カプラン・マイヤー分析を実施し、手術日から死亡までの生存曲線を作成した。傾向マッチング後、単変数および多変数 Cox 回帰モデルを使用して、死亡ハザード比を比較した。

・腫瘍結節転移の病期分類、術後転移と再発についてサブ群分析を実施し、合計 34 人の患者(21 人の死亡、62.0%)がプロポフォール麻酔を受け、36 人(31 人の死亡、86.0%)がデスフルラン麻酔を受けた。傾向スコア一致後、58 人の患者が各群に残った。一致分析では、プロポフォール麻酔は、デスフルラン麻酔と比較して、ハザード比 0.51(95%信頼区間、0.28-0.94、P=0.032)で生存率が向上した。さらに、サブ群分析により、プロポフォール麻酔下の患者は術後転移が少ないことが示された(ハザード比、0.36; 95% 信頼区間、0.15-0.88、P=0.025)が、術後再発形成はマッチした群のデスフルラン麻酔下のものよりも少なくなかった(ハザード比、1.17; 95%信頼区間0.46-2.93、P=0.746)。

・限られた被験者数で、プロポフォール麻酔は開腹肝内胆管癌手術でのより良い生存率と関連していた。肝内胆管癌手術の手術転帰に及ぼすプロポフォール麻酔の効果を評価するには、前向きで大規模被験者数の研究が必要である。

一般的に、静脈麻酔の方が、癌手術後の転帰が良好であるとする報告が多いようであるが、短時間の麻酔が長期的な予後に本当に影響を及ぼすのだろうか?

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