2 型糖尿病患者における冠動脈バイパス術後の術直後合併症:前向きコホート研究

急性腎障害.png・米国および欧州諸国の 2 型糖尿病(T2DM)患者におけるいくつかの研究は、T2DM なしの患者よりも、冠動脈バイパス術(CABG)後の 合併症と死亡のリスクが高いことを示している。インドの患者からのデータはほとんどない。そこで、本研究は、インド人患者における CABG 術直後の術後合併症に焦点を合わせて実施された。

・待機的 CABG を受けた 1800 人の連続患者が含まれた。除外基準に従って、合計 1017 人の被験者が最終分析に含まれた。692 人(68%)の患者は T2DM であり、325 人(32%)の患者は T2DM がなかった。データは、臨床データ、定時生化学、胸部画像を収集することにより取得された。患者は術後最大 7 日間経過追跡された。

・ベースラインでは、T2DM 患者の方が、高血圧、冠動脈三枝疾患、慢性腎臓病、末梢血管疾患が多く見られた。術中、血液製剤と大動脈内バルーンポンプの使用は、T2DM 患者の方が多かった。術後、T2DM 患者の 13.2% が急性腎障害を発症したのに対し、非 T2DM 群では 5.3% であった。透析の必要性は群間で差はなかった(P=0.394)。肺炎は両群の 2 人の患者で発生した(P=0.370)。カテーテル関連尿路感染症は 2 群で同様であった(P=0.507)。死亡は T2DM 患者 1 人でのみ発生し、非 T2DM 群では死亡例はなかった(P=0.618)。

T2DM 患者の相当数が CABG 後に急性腎障害を発症した。2 群間で、肺炎やカテーテル関連尿路感染症などの感染性合併症に差はなかった。
POINT2 型糖尿病患者の CABG 術後では、急性腎障害が有意に多く発症する。
【出典】
Immediate postoperative complications following coronary artery bypass grafting in patients with type 2 diabetes: A prospective cohort study.
Diabetes Metab Syndr. 2019 Dec 14;14(1):47-51. doi: 10.1016/j.dsx.2019.12.004. [Epub ahead of print]

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