肺および認知機能に及ぼすセボフルランとプロポフォールの麻酔効果の比較分析

肺手術.png・本研究は、肺癌切除患者の周術期炎症反応、肺機能と術後認知機能に対するプロポフォールによる TIVA(全静脈麻酔)とセボフルラン吸入の効果を比較するために計画された。

・合計 98 人の患者を無作為に研究群と対照群に分け、各群に 49 症例を割り当てた。研究群にはプロポフォールによる全静脈麻酔が行われ、対照群にはセボフルランによる単純な吸入麻酔が行われた。T0(麻酔導入直前)、T1(OLV 開始直後)、T2(OLV 終了直後)、T3(胸部切開の直前、閉鎖直後)、T4(手術後 24 時間)に、A-aDO2(肺胞動脈酸素分圧差)、RI(呼吸指数)、Qs/Qt(肺内シャント)、MMP-9(血清マトリックスメタロプロテイナーゼ-9)、MDA(マロンジアルデヒド)濃度を 2 群間でそれぞれ比較した。2 群の MMSE スコアは、術前と術後 6、24、72 時間と 7 日で比較された。

・2 群の A-aDO2、RI、Qs/Qt は、MMP-9 と MDA 濃度が著しく増加した T0 と T3 よりも T3 -T4 で有意に高かった。対照群と比較して、T3 での A-aDO2、MMP-9、MDA 濃度、T2-T3 での RI、T1-T3 での Qs/Qt はすべて、研究群の方が低かった。対照群の MMSE(Mini Mental State Scale)スコアは、術後 24 時間と 72 時間で研究群よりも高かった。

プロポフォールによる麻酔は、周術期炎症反応と過酸素化を有意に軽減し、肺機能への損傷を少なくできる。

肺手術では、プロポフォルによる全静脈麻酔の方が炎症反応が軽減されると。

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