困難気道管理に及ぼす呼吸保護具の影響:無作為化クロスオーバーシミュレーション研究

電動マスク.png・現在の世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の健康危機は、急性気道管理中の臨床スタッフのための適正かつ適切な個人用保護具の重要性を強調している。本研究では、困難気道のシミュレーションシナリオにおいて、標準的空気清浄マスクと電動式空気清浄マスクの影響を比較している。

・25 人の麻酔科医が、保護具なし(対照)、標準的か、または電動マスクを着用して、4 種類の異なる標準化挿管困難ドリルを実施した。治療時間と着用者の快適さを測定し、比較した。着用者の快適性評価フォームでは、術者は移動性、騒音、熱、視覚、音声明瞭度を評価した。

・全麻酔科医は、有害事象なしに全研究群の治療目標を達成した。 4 種類の介入の平均(SD)挿管時間の合計は、電動マスクと標準マスクの群間で有意差を示さず、エアトラックで16.4(8.6) vs 19.2(5.2)秒、ビデオ喉頭鏡で 11.4(3.4) vs 10.0(2.1)秒、ファイバー気管支鏡スコープで 39.2(4.5)秒 vs 40.1(4.8)秒、直接喉頭鏡検査による標準的気管挿管で 15.4(5.7) vs 15.1(5.0)秒であった。ビデオ喉頭鏡検査は、使用した呼吸保護装置に関係なく、挿管時間が最短であった。麻酔科医は、電動式マスク群で熱と視野を有意に高く評価した。ただし、騒音の程度は標準マスク群よりも有意に低いと感じられた。

・著者らは、標準および電動マスクは、高度な挿管処置シミュレーションを有意に延長しないと結論付けている。

感染保護具内の空気をモーターで排出するタイプのものと、そうでないものを比較したのだろう。高度な保護具も、気管挿管の邪魔にはならないようだ。

【出典】
The impact of respiratory protective equipment on difficult airway management: a randomised, crossover, simulation study.
Anaesthesia. 2020 Apr 26. doi: 10.1111/anae.15102. [Epub ahead of print]

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