クモ膜下モルヒネで帝王切開分娩を受ける女性における術後悪心嘔吐のリスクスコア

PONVrisk.jpg・術後悪心嘔吐は、帝王切開分娩を受ける妊婦患者の最大 80% に影響を与えるが、産科特有のリスク予測モデルが欠如している。本研究は、帝王切開を受けた分娩後の悪心嘔吐の危険因子を特定し、産科固有の予測モデル(Duke スコア)を作成し、そのパフォーマンスを Apfel スコアと比較するために行った。

・くも膜下モルヒネで帝王切開分娩を受ける女性の悪心嘔吐を研究する 2 件の無作為化比較試験からのデータの事後分析である。P≦0.20 の単変量関連性を伴う術後 24 時間以内の術後悪心嘔吐の潜在的な危険因子は、多変量解析に含めるために考慮された。最終的な多変量モデルを特定した後、選択した因子にポイントを割り当てることにより、Duke スコアを導出した。次に、Duke と Apfel スコアと術後悪心嘔吐との関連性を検証し、ROC 曲線下面積を比較した。

・分析には 260 人の妊婦が含まれ、そのうち 146 人(56.2%)が術後の嘔気嘔吐をきたしたた。妊娠中の禁煙(OR 2.29[95%CI 1.12〜4.67]、P=0.023)、帝王切開後の嘔気嘔吐の既往、および/またはつわり(2.09[1.12〜3.91]、P=0.021)は、術後悪心嘔吐の独立予測因子であり、Duke スコアに含まれた。Duke と Apfel の両スコアは、術後悪心嘔吐のリスクと直線的に推移し(Duke:P=0.001、Apfel:P=0.049)、ROC 曲線下面積は同等であった(Duke:0.63[0.57〜0.70]、Apfel 0.59[0.52〜0.65]、P=0.155)。

Duke と Apfel のスコアはどちらも、同様であるが、予測パフォーマンスは十分ではなかった。この患者集団においては、より優れたツールが開発されるまで、ルーチンの予防的制吐薬投与は、合理的なアプローチであると思われる。

産科独自の Apfel スコアに類似した Duke スコアというのを開発したようだが、それほど性能はよくはなかった

【出典】
A risk score for postoperative nausea and/or vomiting in women undergoing cesarean delivery with intrathecal morphine
Int J Obstet Anesth . 2020 Aug 20;44:126-130. doi: 10.1016/j.ijoa.2020.08.008. Online ahead of print.

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