■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2022/06/09

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【問題1】(心臓・血管) 有意冠動脈狭窄とは、冠動脈内径の(  )%以上の狭窄をいう。
1) 95 2) 50 3) 85 4) 90 5) 75

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[解説] 有意冠動脈狭窄とは,冠動脈内径の75%以上の狭窄をいう. 器質的冠動脈狭窄(冠動脈硬化)の診断には,運動負荷試験が有効である.しかし運動負荷試験で陽性を示すのは,一般に90%以上の狭窄病変である.75%程度の狭窄では,必ずしも運動負荷試験陽性にはならないので注意が必要である.


[正解] 5 [出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識 循環器編




【問題2】(呼吸) PEEPと最も関係の深いものはどれか?
1) Kussmaul呼吸
3) シーソー呼吸
5) 下顎呼吸
2) 口すぼめ呼吸
4) Chene-Stokes呼吸


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[解説] 呼吸様式と病態の関係:口すぼめ呼吸は、慢性閉塞性肺疾患患者で認められる。気道閉塞を防ぐために、口をすぼめて呼気抵抗をかけて気道内圧を高めに維持して気道の虚脱を避けている。すなわち自分でCPAP(自発呼吸下PEEP)を行なっている。陷没呼吸やシーソー呼吸は上気道の閉塞を示す。下顎呼吸は重症の低酸素症を示唆する。呼気時に鼻孔が拡がる鼻翼呼吸があれば、呼吸窮迫状態がかなり重篤であることを示す。Kussmaulの大呼吸は、代謝性アシドーシスの代償作用として認められる呼吸であり、糖尿病性ケトアシドーシスや尿毒症、アルコール性ケトアシドーシスなどで認められる。Chene-Stokes呼吸は、両側大脳皮質下および間脳の障害で認められる。


[正解] 2 [出典] 研修医ノートP182



【問題3】(代謝) 周術期の肝障害について正しいものはどれか?

ア:血中アルブミン濃度の低下は、慢性肝疾患の指標となる。

イ:肝硬変患者では、門脈圧亢進と血管新生により肺内および肺外で肺静脈シャントが生じる。

ウ:AST、ALTの血中濃度は腎機能や胆道系機能の変化に影響を受けない。

エ:ハロタン肝炎の発生率は約3千例に1例である。

オ:肝腎症候群では尿中Na濃度<10mEq/Lである。


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[解説] ア:○:アルブミンの血漿内半減期は長いため、肝疾患の合成能の低下により血中アルブミン濃度が低下するには20日はかかる。したがって、血中アルブミン濃度の低下は、慢性肝疾患の指標となる。
イ:○:肝硬変患者では、門脈圧亢進と血管新生により肺内および肺外で肺静脈シャントが生じる。
ウ:○:AST、ALTの血中濃度は腎機能や胆道系機能の変化に影響を受けない。
エ:×:ハロタン肝炎の発生率は約3万例に1例である。エンフルランが誘発する免疫反応によると考えられる肝炎の報告があるが、その発生率は約80万例に1例ときわめてまれである。一般に揮発性麻酔薬が免疫複合体の産生を誘発する可能性は、麻酔薬の生体内代謝率と関係している。
オ:○:肝腎症候群では尿中Na濃度<10mEq/Lである。一方、急性尿細管壊死では、尿中Na濃度=50~70mEq/Lである。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p305-311





【問題4】(頭頚部手術の麻酔) 眼圧を上昇させるものには↑、低下させるものには↓をつけよ。
ア:マンニトール
ウ:チオペンタール
イ:ケタミン
エ:イソフルラン

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[解説] 薬物としては、マンニトールのほかグリセオール、アセタゾラミドなどが、眼圧を低下させる目的で用いられる。ケタミンは眼圧を上昇させるほか、眼振も起こさせるので、眼科手術では用いられることは少ない。チオペンタールや揮発性麻酔薬で、眼圧は用量依存的に低下する。


[正解] ア:(↓) イ:(↑) ウ:(↓) エ:(↓) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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