適度の肥満成人での術後呼吸機能に与える周術期酸素濃度の影響

The influence of perioperative oxygen concentration on postoperative lung function in moderately obese adults
European Journal of Anaesthesiology June 2010 - Volume 27(6) - p 501-507

・肥満は、全身麻酔と手術の呼吸器系に対する悪影響を増大させ、機能的残気量と予備呼気量の低下、無気肺と換気血流(Va/Q)不均衡を増大する。吸入酸素濃度が高いと、無気肺を促進する。術中の吸入酸素濃度は適度の肥満患者(BMI 25-35)の術後肺機能と酸素飽和度にどう影響するだろうか?

・前向きに、四肢末梢の小手術を受ける肥満患者(BMI 25-35)142人を、全身麻酔中、吸入酸素低濃度群と高濃度群に、無作為に割り当てた。前投薬、全身麻酔と呼吸パターンは、標準化された。酸素飽和度は空気吸入下で測定した。吸気と呼気の肺機能は仰臥、30度頭部挙上位で、手術前(対照)と抜管後10分、0.5、2と24時間後に測定した。両群は、反復測定分散分析(ANOVA)とt検定を使って比較した。

・低濃度群は、最初の24時間の間、有意に高い飽和度を呈した。末梢気道虚脱の指標となる中間呼気流速25は、全測定で低酸素群で有意に良い結果であった。

・術後の肺機能と酸素飽和度は低酸素戦略によって良好に保たれる。ただし、術後肺合併症の予防となるのか明らかはでない。

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