迅速導入と気管挿管:現在の議論

Rapid Sequence Induction and Intubation: Current Controversy

Anesthesia & Analgesia vol. 110 no. 5 1318-1325

・クラッシュ導入(RSII)の伝統的なやり方についての意見の変遷が、さまざまな変法を生み出し、標準手順の確立を妨げている。導入薬として、何を、どれだけ、どうやって投与するかは議論がある。予定量を一気注入する伝統的な方法を好む人もいれば、意識消失まで少量ずつ追加する人もいる。神経筋遮断薬(NMBD)投与のタイミングは、おのおの異なる。伝統的方法ではNMBDは鎮静薬投与直後に投与するが、後者では意識消失確認後にのみ投与される。サクシニルコリンの最適量は、現在推奨の1.0~1.5mg/kg投与より、多いのにも少ないのにも賛否両論がある。サクシニルコリンの前のプレクラリゼーションは、伝統的には推薦されたが、現在は議論がある。プライミング・テクニックが非脱分極性NMBDsの作用発現を速めるために提唱されたが、合併症の危険性とロクロニウムの導入のため、その使用は減少した。胃への送気を避けるために、挿管前の手動換気は従来はしないことが推奨されたが、その使用は現在許容され、低酸素血症を避け、マスク換気できるかどうか「試す」ために勧める者さえいる。輪状軟骨圧迫は最も熱い議論のままだ。誤嚥予防の効果を信じる人もいれば、有利であるとする科学的なエビデンスに欠いており、合併症の可能性もあるので止めるべきだとする人もいる。フルストマックの患者を導入する場合の最良の体位と、頭部を上げる、下げる、水平のどれが最も安全なのかについていまだに議論がある。これらの論争点は、標準的RSIIプロトコルを確立する前に議論、研究、解決する必要がある。

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